2020/06/27

2020年6月27日(土)昨日26日、海外市場の動き

2020年6月27日(土)昨日26日、海外市場の動き

米価は下落、ダウは-2.84(-730.05ドル)、原油価格は一時38ドル台を割り込み下落、米10年債利回りは0.645%へ低下、VIXは一時36.25まで上昇。

前日に米上院は「香港国家安全法の制定に関与する中国当局者と取引のある銀行に制裁を科す法案を可決」に加え、今日は「中国共産党幹部に対するビザ発給を制限」を発表。米国防総省は「中国軍管理下にある企業にファーウェイなど20社を指定」するなど、米中間の関係悪化のリスクも意識。

加え、今日は米消費者マインドも弱く、コロナ感染再拡大に動きはリスク回避。為替相場は小幅ながらドル売りの流れで、EURは健闘しEURGBP、EURAUD、EURJPYは上昇。一方、USDJPYは107円台前半で小動き、円はクロスでは強弱混在で複雑。ドルはこれでもこの位置にとどまり底堅いとみるのか、これから崩れるとみるのか、市場参加者の意見は真っ二つ。結果、逆張り相場は継続か?

米株の下げは、前日にボルカールールの一部変更で盛り上がった流れから、FRBのストレステストの結果、米大手行に対し第3四半期まで増配や自社株買い再開の禁止を指示。ヘイトスピーチや政治的に非常に偏った意見の投稿が多数に、ユニリーバがフェイスブックとツイッタに米国でのプラットフォームへの広告出稿を年内は取り止めると発表。ナイキの予想外の赤字決算、テキサス州などコロナウイルス感染の再拡大が挙げられる。

米個人所得は-4.2%と改善するも、個人消費の伸びは8.2%と期待に届かず。ミシガン・確報値は、信頼感・現況・期待ともに弱く、インフレ期待は1年・5年ともに低下。

EURUSDは、欧州株が上昇する中でボトムはオプションカットからフィキシングにかけて付けた1.1954から、米株安の中で1.1238まで買い戻されている。結局は1.1210台で推移し上下変動が狭まっている。ただし、EURGBPは0.9020台→0.9100台へ、EURAUD1.6270台→1.6370台。終了間際に1.6340割れまで値を下げるも、EURの強さが目立っている。

USDJPYは、欧州市場でリスク回避の高まりに107.00を割り込むと一時106.80まで下落するも、米株安の中でフィキシングでは107.36まで上昇。結局は107.10~20の狭いレンジでの取引が続いている。

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