2020/06/30

2020年6月30日(火)昨日29日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年6月30日(火)昨日29日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

四半期・半期末を明日に控えリバランスの動きが気になるが、明日予定のパウエルFRB議長の証言原稿は、「公表されたデータは活動再開を示唆し始めている」、「経済は予想より早期に新たな段階に入った」とコロナ感染の再拡大の中でもポジティブ。FRBはPMCCFの運用を再開、米中古住宅販売は前月比-10%(前回-21.8%)と+44.3%と統計開始以来の伸びとなった。

米株は終盤にかけて更に上昇、ダウはボーイングの急伸もあり+580.25(+2.32%)、WTIは一時39.89ドルまで続伸、米10年債利回りは0.632%とやや軟化。為替相場は、JPY安+GBP安が目立ち、EURは米国市場で反落するも前日比からは小幅上昇で、クロスでは、EURJPY+EURGBP+EURCHFなど0.5%台の上昇でEUR買いが目立っている。

◎BOE住宅ローン承認件数は予想外に湧く統計開始の1997年10月以降で最低となった
◎米 NAR中古住宅販売保留指数は予想外に強く前月比では99.6と前月から44.3%の伸びで統計開始以来最大の上昇率となった
◎ショルツ独財務相は 下院議長に対しECBがドイツ憲法裁判所の要求を満たし独連銀はECBの債券買い入れに参加できると伝えた。
◎ジョンソン英首相は、英国の繁栄に向けた「ビッグプラン」を30日発表することを表明。
◎FRBは、プライマリー・マーケット・コーポレート・クレジット・ファシリティー(PMCCF)の運用を開始。これで9つの緊急融資プログラム全てが利用可能になった。 

EURUSDは、週明け取引開始直後の1.1216をボトムに、アジア・欧州市場では上昇を続け、ユーロ圏の景況感の回復が鈍い反面、独CPIは強く、一時1.1280台まで続伸した。米国市場に入り、コロナ感染再燃の流れ中でも楽観的な米経済への動きや米株高に1.1250割れまで下落、ショルツ独財務相から下院議長に対して、独連銀によるECBの債券買い入れ参加の許可が示され、ドイツ議会がECBの債券購入プログラム支持の動議を計画との報道など楽観的な材料が示される中で一時1.1219まで値を上げ1.1240台で推移。ピークから値を下げるもクロスではEUR高傾向は変わらず。

USDJPYは、アジア・欧州市場では107.30台の上値が重く、大枠107.05~40のレンジで推移するも、米国市場に入り米株高や米経済の楽観的な動きに加え、期末のリバランスの動きなのか? EURJPYがアジア市場の120.13をボトムにフィキシングにかけて121.36まで続伸する中で、107.50台超えのロスカットを誘発し107.88まで上昇し、107.50台で推移。

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