2016/09/12

2016年9月12日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年9月12日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

週明けの海外市場は、ドル高+円高+ポンド高傾向が続く。

アジア市場は、日本株安にも関わらず、USDJPYは底堅く推移するも、欧州勢の参入と共に、円買の流れとポンド買の流れが強まる。

米株はマイナスからスタートしプラス圏に値を戻す。米債利回りは一時上昇するも上げ幅を縮小。

金融政策と通貨当局者の発言で相場が変動するケースが増え、投機筋の的となっている。

今日のロックハート、カシュカリ両連銀総裁の発言は、米利上げ期待を持たせるものとなったが、大きな変動は見られず。

市場は、この後予定のFOMC前の最後の公式な発言となる、ブレイナードFRB理事講演を注目している。クリントン氏が次期大統領になれば、財務長官に指名される可能性があり、元来、ハト派と思われているが、最近はややトーンの変化も見られ、重要な経済指標はイベントのない、週明けの米国市場では最大の関心事となっている。

USDJPYは、日経平均株価の下げにもかかわらず、底堅く推移していたが、欧州勢の参入とクロスでの円買が強く、101.80円割れまで続落し、ようやく下げ止まる。戻りは102.10円を超えることはできず、今後の米株とブレイナードFRB理事の講演が焦点になりそうである。、

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ロックハート・アトランタ連銀総裁=経済の賃金圧力は高まっているが、まだインフレに明確な兆候は表れていない。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=インフレ率が1.6%、失業率が4.9%という状況で、金利がゼロをわずかに上回る水準が依然適切だと考えるだろうか? 9月のFOMCで真剣な協議を行うことが正当化される。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=インフレ動向を注視しており、コア指標が一段と上向くのを見たい。見通しは緩やかな経済成長。経済の状況を踏まえると行動する切迫性は低い。