2016/09/27

2016年9月27日(火曜)26日、海外市場の動き

2016年9月27日(火曜)26日、海外市場の動き


ドル安の中、米大統領選のTV討論会(27日午前10時)待ちの動きへ。

黒田日銀総裁発言を受けた金融株安に円買は止まず、欧州銀行株安に円高傾向が続く。GBPUSDはEU離脱によるEUへのアクセスに懸念が続き弱く、原油高でもカナダ経済に疑問がもたれUSDCADは上昇(CAD安)。他の主要国通貨ではドル売りが続くも、米国市場の終盤でドル売りがようやく収まる。

米10年債利回りは1.618%→1.58%台へと低下、ドル売りの材料とされ、カプラン総裁のタカ派発言に12月の利上げ期待が高まり、TV討論会を前にしてドル売りも収まる。

ドイツ銀行株安の影響もあり、独DAXは2.19%下落、下げからスタートした米株も弱含みで推移し、NYダウは-166.62(-0.91%)と続落。

原油価格は、産油量の抑制の可能性に大幅上昇、WTIは45.57ドルと1.11ドル(+2.50%)上昇へ。

USDJPYは、アジア市場の101.08近辺を高値に、黒田総裁の大幅な緩和の可能性を示唆する発言に、円安に動かず。逆に、金融株安に反応する円高で、欧米株も弱く他通貨でもドルは一時全面高で、米国市場は100.25円近くまで続落。

EURUSDは、2014年5月以来の高水準となった独IFOにユーロ買が強まり、EURGBPの買も強く一時1.2780近くまで続伸。午前1時過ぎから売りへと変化し、

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カプラン・ダラス連銀総裁=9月21日のFOMCで利上げが決定されても違和感は感じなかった。低金利により米経済に歪みが発生するのではないかと懸念。

クーレECB専務理事=ECBは資産買い入れの円滑な実施を確実にするための選択肢を検討している。銀行債の買い入れやヘリコプターマネー政策は支持しない。

クーレECB専務理事=ECBが緩和政策スタンスの出口を検討し始めることでさえ、かなり先になる。

ドラギECB総裁=長期の低金利は副作用も。政府による成長促進策が必要。穏やかな水準でのマイナス金利は非常に効果的。

ドラギECB総裁=英国のEU離脱交渉では、単一市場へのアクセスについて同国に特別の待遇を付与するべきではない。

UAEエネルギー相=OPECメンバーが同意なら、産油量の抑制で、ロシアや他の産油国も合意する可能性が高い。

欧州株下落=ドイツ銀行の株安が要因の一つで、独政府による救済の有無が焦点に。

アリアンツのユーターマン氏=独政府は必要ならドイツ銀行を救済へ。

黒田日銀総裁=世界経済は当面、不確実性が高い状態が続く。経済・物価への影響をしっかり注視する。為替は安定的な推移が望ましい。

黒田日銀総裁=金利の大幅低下を伴う強力な金融緩和が必要な場面もあり得る→ 市場の反応は、追加緩和=円売りではなく、銀行株が下げ株安へと動き、欧州勢の売りに円は全面高。

黒田日銀総裁=追加緩和の手段は、マネタリーベースの拡大ペースの加速も考えられ、マイナス金利の深堀と長期金利目標の引き下げが中心で、必要な場合には政策調整の実施をを躊躇せず。

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