2016/09/28

2016年9月28日(水曜)27日、海外市場の動き

2016年9月28日(水曜)27日、海外市場の動き

為替市場は、大統領選第一回TV討論会でクリントン氏優勢+米株高+強い米経済指標+フィッシャーFRB副議長の「賃金の上昇を示唆する発言」が材料へ。動きはEUR安+GBP高+AUD高+NZD高、そして、JPYはアジア市場の円安から円高へと逆戻りで元の鞘へ。

NYダウは+133.47(+0.74%)上昇、WTIは44ドル台半ばへと下落、米10年債利回りは1.584%→1.558%近くへと低下、逆に2年債は0.734→0.746%へ上昇。

◎USDJPYは、原油安+独金融不安が材料とされているが不明。何とか100円台を維持するも、米株高にも円高傾向は止まらず。ただし、日本株高期待に売りも試せず、結局は前日の終値と同水準ながら円高への不安は消えず。
◎EURUSDは、独銀行への懸念は止まらず一時1.1200割れへ。米国市場で値を戻すも、政府支援も望み薄で売り傾向が続く。
◎GBPUSDは、欧州序盤の1.2940近辺から、決済要因の実需の買+EURGBPの売り戻し+GBPショートの巻き戻しに、1.300の大台を回復。
◎AUDUSD+NZDUSDは、共に続伸。

◎大統領選TV討論会はクリントン氏有利→ 株価は上昇。
◎ドイツ銀行株は弱い→ EUR売りが続く
◎ドンブレット独連銀理事は銀行への政府支援の終了を主張→ 金融株安要因
◎イラン石油相は28日の非公式協議で合意の時ではない→ 原油価格下落
◎米PMIは予想を上回り、米消費者信頼感は強く2007年8月以来の高水準→ ドル買い要因
◎フィッシャーFRB副議長は労働市場のひっぱくから賃金の上昇を示唆→ 米利上げ期待にドル買い要因

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22:00    USD 7月 S&Pケースシラー住宅価格(20都市)=前年比5.0%(予想5.0% 前回5.10%)→ 前回より低下へ

22:45    USD 9月 総合PMI・速報値=52.0(予想 前回51.5)、サービス業PMI・速報値=51.9(予想51.1 前回51.0)→ 予想を上回る

23:00    USD 9月 CB消費者信頼感指数=104.1(予想98.5 前回101.1→101.8)→ 予想を上回り、2007年8月以来の高水準

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ドンブレット独連銀理事=銀行への政府支援は終わりにしなければならない。ドイツ銀行が規模を縮小する可能性はある。

フィッシャーFRB副議長=労働市場のひっぱくから賃金は上昇し始めた。ゼロ金利は経済に影響する。

イラン石油相=11月30日のウィーンOPEC総会へ向けて石油価格の支援策の合意を目指すが、28日の非公式協議は合意形成の時ではなく、各国の調整には時間がかかる→ 原油価格は下落

エネルギー産業鉱物資源相=非公式会議で原油相場の安定に向けた措置で一致する可能性は少ないが、年内の増産凍結合意はあり得る。

米大統領選の第一回TV討論会の評価=CNN・ORCの世論調査は、クリントン氏62%、トランプ氏27%と、クリントン氏有利となり、米株の買い要因となった。

米大統領選の第一回TV討論会の評価=予想サイトの「プレディクトワイズ」の次期大統領の確率予測は、クリントン氏69→73%へ上昇し、トランプ氏は低下。

ポンド売りの要因=国際金融の中心であるロンドンから銀行の大量流出を招くような「ハードブレグジット」を懸念。EU離脱手続きを担当する閣僚からの最近の発言を受けて、交渉が難航するとの見方が強まっていることが背景。英国は多くの取引から締め出される可能性があり、ユーロ建て取引決済も問題の1つで、これに関連する多くの取引が存在。

フェルドマン・モルガンスタンレーMUFG証券チーフエコノミスト=利回りに目標を定めるのに日銀が用いる方式をもう少し明瞭にしてほしい。80兆円の購入額目標と0%の利回りが一致するのかどうか、日銀も正確には理解していないと思う。この数字で正しいのか厳密には分かっていない。

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