2016/09/17

2016年9月17日(土曜)16日、海外市場の動き

2016年9月17日(土曜)16日、海外市場の動き

連休前の金曜日、海外市場は、強い米CPIに米金利が上昇しドル全面高。

ポンドはハモンド英財務相発言(?)で全面安。そして、円は揺らぐ日銀にドル以外では健闘。ちなみに、USDMXN(メキシコペソ)で、ペソは最安値を更新。

米株(DJIA)は下落してスタート-88.68(-0.49%)低下、米2年債利回りは、0.7258→0.7621%まで上昇。原油価格(WTI)は供給過剰懸念は消えず43.19ドルと値を下げて終了。

USDGBPの下落、GBPは全面安。もちろん、強い米CPIもあるが、関係者の発言を受けた報道も一因。信ぴょう性は不明ながら、ハモンド英財務相は「EUの単一市場へのアクセスを諦めなくてはならない可能性があることを受け入れる用意がある」との報道がGBP売りとのコメントが多い。

しかし、英国は移民問題を抜きにして考えられず、先のG20でもこの可能性が指摘されていた。結局は、週末のポジション調整の材料にされた可能性や、ジョンソン英外相の「来年初めにEU離脱の正式交渉を開始する公算が大きい」とあり、いよいよ本格的な英国のEU離脱が始まることへの警戒感に思えてならない。

USDJPYは、超安定通貨で、他通貨では円高。日銀は追加緩和をせざるを得ない状況は変わらずが本命ながら、結果は金融政策決定会合をみるまでは不透明。やらないリスク、期待以下のリスクを回避する動きへ。

EURUSDは、EURGBPの買に支えながらも、ドイツ銀行株の急落や米CPIにGBPUSDの下げにつれ安相場。1.1200を割り込み更に売りが加速し、1.1150近辺でようやく下げ止まる。


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ブルームバーグ=対米証券投資動向とブルームバーグ調べでは、中国が保有する中長短期の米国債残高は1兆2200億ドルと、前月から220億ドル減少した。減少幅も2013年以降で最大。

ドイツ銀行株8.5%下落=英国のEU離脱選択以来の大幅安。米司法省から140億ドル(約1兆4300億円)の支払いを要求されている(住宅ローン担保証券(RMBS)販売問題で)が、この額を拒否。

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