2016/09/23

2016年9月23日(金曜)22日、海外市場の動き

2016年9月23日(金曜)22日、海外市場の動き

欧米株は上昇し、米長期金利は続落。ドル売り傾向は続くも米国市場はドル買いの流れへ変化。全体的にドル売りの中で、円安+NZ安が目立った。

ダウ平均は+98.76(+0.54%)、米10年債利回りは1.61%台と前日の1.65%から続落、2年債も0.774→0.77%へ小幅な下げに留まった。

日銀の新たな政策が円相場にどのような影響を与えるのか、理解できにくい中で、FOMCの利上げ据え置きに、世界的な株高傾向が続き、日米10年債利回りの差が縮小するなど、円高期待と円安期待が混在する流れとなっている。

USDJPYは、早朝に一時100.10円近くまで下落し、100円の大台を試す動きが見られたが失敗。ドル売りの流れの中で、クロスでは円売りが強くなったが、欧米市場では101円台を試せず。市場の戸惑いが感じられる。

NZDUSDは、早朝のウィーラーNZ中銀総裁の追加緩和を示唆する発言から伸び悩み、ドル売りの流れでも円と並び弱さが目立ち、クロスでも全面安。

GBPUSDの上昇が目立った。ドル売りの中で、フォーブスBOE政策委員の成長拡大の見通しに、潜在的なGBPショートの巻き戻しも考えられるが、クロスでもGBP高が目立ち、GBPJPYは一時132.30円近くへと上昇、一日を通じて130.50台→132.20台へと上昇。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

フォーブスBOE政策委員=直近の経済指標は、英経済が中銀の予測よりも速いペースで拡大し、その勢いが2017年も続く可能性を示唆。EU離脱交渉をめぐる不透明性が今後の動向を左右。

フォーブスBOE政策委員=国民投票以降、経済成長は予想より小幅鈍化の可能性大、BOEは11月に長期見通しを上方修正する必要も。

ドイツ政府=昨年100万人近い移民・難民が流入したが、2017年も失業者数は引き続き減少するとの見通し。

クノット・オランダ中銀総裁=金融政策が確実に金融安定と整合的であるよう、インフレ目標の達成期間について柔軟な姿勢で臨む必要がある。

ドラギECB総裁=ECBの超低金利政策が銀行収益を圧迫しているとの考えを退け、収益の重しになっているのは銀行部門が抱える非効率性。

ドラギECB総裁=ユーロ圏は金融サービスの銀行部門から「シャドーバンキング」部門への移行が進み、幅広い範囲で新たな規制の導入が必要。

ECB経済報告書=世界的な経済成長は2017年加速する可能性大だが、中国を含む主要新興国や英国のEU離脱決定に起因するリスクにより、見通しは思わしくない。

ECB経済報告書=中国は、一部重工業部門の過剰な生産能力の削減のほか、不良債権問題への対処など、経済の再均衡化に引き続き注力することで、経済成長ペースが鈍化すると予想される。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※