2016/09/13

2016年9月13日(火曜)12日、海外市場の動き

2016年9月13日(火曜)12日、海外市場の動き

米早期利上げ期待はさらに薄らぎ、米株は上昇+米金利は低下+ドル売りへ。今日の日本株は何処まで上昇できるのか? それにUSDJPY相場がついていけるかを注目!

FOMC前の最後の公発言+仮に次期米大統領にクリントン氏が選ばれれば財務長官に指名される可能性があり、世界中が注目したブレイナードFRB理事の発言は、「金融政策の引き締めは慎重さが必要」と、ハト派姿勢を貫き、ドル売りの流れが一時強まる。

NYダウは18,325.07+239.62(+1.32%)、米10年債利回り1.675→1.666%、2年債も0.782→0.77%へ低下。米国は先週金曜日とは真逆の流れながらも、欧州株の続落と独金利の続伸がやや気になる。

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USDJPYは、アジア・欧州市場では株安傾向もあり、一時101.70台へ下落し、クロスでも円高傾向が続いた。米国市場に入り、米株高にも上値は重く、ブレイナードFRB理事の発言後に一時101.50台まで続落、クロスでは円売りへと変化し、戻り高値は102円を超えられず。

EURUSDは、アジア市場の高値1.1260台、欧州市場の安値1.1210台と、一日を通じても1.1210~70のレンジで収斂。独金利の続伸や株安にやや不安材料が残るが安定した動きで、ブレイナードFRB理事の発言後に1.1218~1.1268のレンジで上下変動するも、結局は前週末終値近辺の1.1230を中心とした値動きへ。

AUDUSD+NZDUSDは、アジア・欧州市場序盤で米利上げ期待の影響+株安に値を下げるも、欧州市場・米国市場でや続伸し、ブレイナードFRB理事の発言で更に上昇、前週末終値を上回り上昇を維持。

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ブレイナードFRB理事=金融政策の引き締めは慎重さが必要。利上げを支持する前に、個人消費の拡大を示す指標とインフレ加速の兆しを確かめたい。

ブレイナードFRB理事=失業率の低下ペースが遅くインフレが加速できない状況では、引き締める論拠は弱まっている。ニューノーマルは緩和的な政策の解除に慎重である必要性を示している。

ブレイナードFRB理事=労働市場は物価に圧力をかけることなくさらに改善する可能性もある。予想外に強い需要に対する物価上昇の反応は小幅で段階的なものになる可能性。

ブレイナードFRB理事=先進国が総じて低金利政策を実施する状況下では、米国はドルの値上がりによる影響をより受けやすい可能性があり、ドル高はインフレ下押し要因となる。

ダイモン・JPモルガン・チェースCEO=米経済が力強さを増しており、FRBは利上げに踏み切る必要がある。実際に利上げを行なうことの経済的な効果よりも、金利そのものが心理的により大きな注目を集めている。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=インフレ高進に対処する完璧な手段を有しているが、過去数年にわたって続く過度に低いインフレ率を是正する手段はほとんど持ち合わせていない。インフレ低迷は、積極的な利上げを迫る圧力がないことを示唆。

独国債利回り上昇=10年債利回りは一時0.059%まで上昇し、英国のEU離脱決定の水準へ上昇後、ブレイナードFRB理事発言で0.04%まで下げてい終了。

NY連銀8月の諸費者調査=1年先のインフレ期待は中央値2.5→2.8%へ上昇し、今年の最高水準へ。

トランプ米大統領候補=金利がゼロにとどまっているのは明らかに政治的な理由だ。オバマが退任したら、新しい人に金利を上げさせる。その時、株式相場はどうなるか。

ドイツ経済省月報=英国のEU離脱選択に、国外からの下方リスクが増大。今年下半期のドイツの経済成長は上半期と比べて鈍化するとの見通し。

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