2016/09/02

今夜の米雇用統計を前にして、思うこと!


今夜の米雇用統計を前にして、思うこと!

ちょうど一週間前の金曜日。ジャクソンホール・シンポジウムでイエレン・フィッシャー両氏の発言で、9月の利上げ期待が高まり、ドルが急騰した記憶は消すことはできない。

フィッシャー氏がそのシンポジウムで、今日の米雇用統計如何では利上げの可能性がさらに高まると発言していることもあり、今日の結果はさらに重要性が増している。

市場の予想は、失業率4.9%、非農業部門雇用者数が18万人となっているが、15万人程度の低い数字でも、9月の利上げ期待は消えそうにない。

20万人を超えると、夢よ再びでドル買いが再開する可能性が強まるもが、オプションの動向や一週間の変動幅を見ても市場はある程度このリスクをヘッジしているので利食いは当然でてくる。

逆に、10万人を割り込むとどこまでドル売りが続くことやら。メスター・クリーブランド連銀総裁は「失業率を安定的に保つには、月間7.5~15万人程度の雇用の伸びが必要」といっており、予想よりも弱い数字に対しての反応はおそらく複雑。

来週月曜日は、米国市場はレイバー・デーで休場となる。米3連休前の米雇用統計の金曜日。非農業部門雇用者数が最も重要なのだが、週平均労働時間や平均時給、時間当たり賃金も、投機筋の材料に使われそうで、上下振られることも覚悟しなければならなそうである。