2016年9月2日（金曜）米雇用統計が過ぎて
予想外に弱い米雇用統計に、市場の反応はドル安＋円安。
米非農業部門雇用者数と平均時給＋週平均労働時間は予想を下回り、9月の利上げの可能性がやや薄らぎ、米株は上昇からスタート。ただし、米金利は直後の下げから値を戻し強含みで推移し、米利上げ期待は残り、市場の関心は、相変わらずJPY売りで狙い撃ちの状態が続く。
米雇用統計： 失業率＝4.95（予想4.9％ 前回4.9％）、非農業部門雇用者数＝15.1万人（予想18.0万人 前回25.5→27.5万件）、平均時給＝前月比0.1％（予想0.2％ 前回0.3％）、前年比2.4％（予想 前回2.6→2.7％）、週平均労働時間＝34.3（予想34.5 前回34.5→34.4）、労働参加率＝62.8％（予想 前回62.8％）
直後の市場の反応は、ご存知の通りでドルは全面安となるが、米金利が下げ止まり上昇へと変化すると、ドルの買い戻しも見られた。しかし、USDCADの売り＋GBPUSDの買いの流れは変わらずドル売りへ。EURUSD＋AUDUSD＋NZDUSDは、上昇幅を縮めるもドル売り傾向が続く。
そして、肝心のUSDJPYは、直後は102.80円近くまで急落し、短期投機筋のロングポジションを切る動きが続くも、円は他通貨で全面安で、USDJPYアジア・欧州市場の高値を更新し、一時103.80円近くへ。21日の米利上げ観測が後退しても、日銀が追加緩和するとの期待感は消えず。
米貿易赤字額は予想外に縮小、米製造業新規受注は前回のマイナスを脱し増以下。3連休を前にした米株の動きが、今日、これらかの注目材料。
