2016/09/05

2016年9月5日(月曜)アジア・欧州市場の動き

2016年9月5日(月曜)アジア・欧州市場の動き

米国市場は休場の週明けの月曜日。朝方は、実需の売りに104円台の上値は重くなり、昼前には黒田日銀総裁の発言で株価も上昇幅を縮め円買いが強まる。

日本株は17000円台を示現し一時200円近く上昇するも、終値は+111.95(+0.66%)の上昇へ。WTIは一時46ドル近くへと上昇し45ドル台後半で推移。

先週末の円独歩安の流れもやや変化したかにいえる動きとなったが、USDPYは102.80円の先の安値や、102.50円の心理的な壁を割り込むまでは、円ベア派が簡単にギブアップするとは考えにくい。

今日の黒田日銀総裁の発言だけで、9月21日の総括どのように判断したらよいのか個人的には不明で、円を買い戻す強い材料にも思わず。ただ単に、週明けの日本株の上昇(=円安)+米雇用統計後の円安局面の継続を強く意識し、維持した円ショートの巻き戻しと思えてならない。

この先は、9月21日に向け、米利上げと日銀の追加緩和期待は残り、しばらくは102.50~105.50のレンジを抜け出すことも考えにくいが、USDJPYは先に100円割れをボトムとしたように、今度は105円をトップにした、大枠で100~105円のレンジに入ってるだけかもしれないと、思われてならない。

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10:45    CNY 8月 財新総合PMI=51.8(予想 前回51.9)、サービス業PMI=52.1(予想51.9 前回51.7)

16:50    FRN 8月 総合PMI・確報値=51.9(予想51.5 前回51.6)、サービス業PMI・確報値=52.3(予想52.0 前回52.0)→ 予想と速報値を上回る

16:55    GER 8月 総合PMI・確報値=53.3(予想54.4 前回54.4)、サービス業PMI・確報値=51.7(予想53.3 前回53.3)→ 予想と速報値を下回る

17:00    EUR 8月 総合PMI・確報値=52.9(予想53.3 前回53.3)、サービス業PMI・確報値=52.8(予想53.1 前回53.1)→ 予想と速報値を下回る

17:30    GBP 8月 総合PMI=53.6(予想50.8 前回47.5)、サービス業PMI=52.9(予想50.0 前回47.4)→ 予想と前回を上回る
17:30    EUR 9月 センティックス投資家信頼感指数=5.6(予想5.0 4.2)→ 予想と前回を上回る


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黒田日銀総裁講演=量的・質的・金利面、各次元での拡大はまだ十分に可能。どの要因が2%目標の実現を阻害したのかが、次回会合で行われる検証の第一ポイント。マイナス金利付き量的・質的緩和が検証の第二ポイント。

黒田日銀総裁講演=マイナス金利の深堀も、量的緩和のさらなる拡大も、まだ十分に可能。大規模な金融緩和が経済好転に大きな役割。物価上昇率2%の目標、出来るだけ早期に実現するコミットメントを堅持することが重要。物価上昇率は当面は小幅マイナスかゼロ%で推移。

黒田日銀総裁講演=次回会合で行われる検証について、2%目標の早期実現へ何をすべきかを議論する。緩和の縮小という方向での議論ではない。マイナス金利付きの緩和について、金融市場の流動性や金融機関の収益への影響を検証していく。

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