2016/09/24

2016年9月24日(土曜) 23日、海外市場の動き

2016年9月24日(土曜) 23日、海外市場の動き

週末の為替相場は、日米金融政策も終わりテーマ不足ながら、半期末を来週に控え、ポジションの偏り是正によると思われるが、通貨ペアで異なる動きへ。

米株は下落、米金利は小幅上昇、原油価格は下落。為替相場は、GBPを筆頭にNZDも下落、原油安にCADの弱さが目立ち、JPY+AUDは小幅安に留まり、EURは上昇へ。

NYダウは-131.01(-0.71%)と下落、米10年債利回りは1.618%台とほぼ変わらず、2年債は0.77→0.75%台へ下落。原油価格(WTI)は減産合意に疑問がもたれ45ドル割れへと下落。

日米金融政策も終わり、米国は12月の利上げの可能性が一段と高まり、日本は日銀の新たな試作品がどうなるのは不明。ただし、長期金利の下げに歯止めがかかり、目先の傾向は円高。

USDJPYは、日銀の新たな試みが今後の為替相場にどのような影響を与えるのか不透明感もあり、積極的に動けず、株式の変動に歩調を合わせる値動きと優柔不断型へと変化。欧米市場は大枠100.70~101.15円の狭いレンジへ。一日を通じても大枠100.70~101.25円のレンジで収まる。

GBPUSDは、アジア市場の高値1.3080台→1.30の大台を割り込み下落が目立った。直接的な材料は不明ながら、EURGBPの買の影響を主に、他の主要通貨でもGBPは全面安。結果として、1.30の大台を割り込み売りが加速し一時1.2910台まで下落、終盤に賭けては1.2970台まで値を戻している。

NZDUSDは、22日のウィーラーNZ中総裁銀声明で追加緩和の可能性が示唆されて以来、弱さが目立地、欧州市場の序盤の高値0.7280台から一時0.7220台まで下落。

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ロックハート・アトランタ連銀総裁=われわれの経済は消費に支配されている。繁栄が広く行き渡れば、経済の力強さも増す。格差拡大の問題は経済成長や世界における米国の役割に影響を及ぼす。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=控えめで段階的な引き締めが必要。緩やかで段階的な引き締めを今開始すべきで、しなければ回復の期間の長さや持続性をより大きなリスクにさらす。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=リスクは非対称だ。早計な利上げを一段と懸念。

カプラン・ダラス連銀総裁=FRBの4.5兆ドルを超えるバランスシートと利上げ見送り決定は、期待ほど緩和効果がない。高齢化などの逆風が米経済や世界経済の成長を押し下げている。

ECB関係者=ECBはプログラムは有効とみるが、量的緩和の限界をますます意識。追加緩和を期待する市場とECBの間に大きな開き。
ECBは政策変更の意欲が萎む。

複数の関係者=サウジアラビアは、イランが増産凍結に合意した場合、自国の原油生産量を引き下げる用意。

OPEC関係筋=サウジアラビアは、OPEC諸国の生産水準などをめぐり、11月までの合意形成に意欲。

サウジ事情に詳しい当局者=アルジェで開かれる生産国協議は意見交換の場であり、生産水準をめぐる決定には至らない→ 原油価格下落へ。


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