2016/09/09

2016年9月9日(金曜)8日、海外市場の動き

2016年9月9日(金曜)8日、海外市場の動き


ドル全面高!

GBPUSD+AUDUSD+NZDUSDの売りがリードするドル買に、EURUSDも反落し、USDJPYもついに102円台のストップを誘発し大幅上昇。円は全面安+ドルは全面高。米金利上昇、株価は小幅安、原油価格は上昇へ。

米10年債利回りは1.53%台→一時1.61%台まで上昇、2年債も0.73%台→一時0.77%台へ上昇。米株は下落からスタートし回復できず、NYダウは-46.23(-0.25%)と小幅安。欧州株はドラギ総裁で新たな緩和策はなく下落するも、下げ幅を縮小。原油価格(WTI)は米EIAで在庫減に47ドル台へ上昇。

ドラギECB総裁は「資産買い入れを延長を協議せず」で、独金利上昇し一時EUR買が強まる。ただし、債券不足への対処で「QEプログラム検証を委員会へ指示」、スタッフのインフレ見通しは小幅下方修正に、財務省が11月23日に発表する秋期財政報告書後に延長が決まる可能性も意識され、売りへと変化。

スティーブンス豪中銀総裁は「豪ドルは適正水準に接近するも、上昇すれば悪影響を及ぼす可能性」と豪ドル高をけん制。

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USDJPYは、ドル買いの流れでも、クロスでの円買に上値も重く、大枠101.50~80の安定相場が続いたが、クロス円が円買から売りへと変化すると同時に、102.00円超えのストップがさく裂し、主要通貨で円売りが加速する中、102.50円台まで上昇し、ようやく上げ止まる。

EURUSDは、ECB理事会の金融政策据え置きは予想通りながら、ドラギECB総裁から「当面は追加刺激策必要ない」との発言もあり、金利上昇=EUR高に、一時1.1330近くまで上昇。しかし、インフレ見通しはやや弱く、QEプログラムも財務省の秋期財政報告の発表後に延期される可能性もあり、売りへと変化。ドル全面高の中で、1.1240台まで下落し、結局は1.1240~1.1330のレンジ。

AUDUSD+NZDUSDは、欧州市場をピークに続落。AUDUSDは、AUDNZDの買い戻しもあり、強い米新規失業保険申請件数までは0.7730近辺を維持するも、徐々に下落し、スティーブンス豪中銀総裁が「豪ドルは適正水準に接近するも、上昇すれば悪影響を及ぼす可能性」と豪ドル高をけん制もあり、ドル全面高の中で0.7630台まで続落。

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スティーブンス豪中銀総裁=豪ドルは適正水準に接近している。ただ、上昇すれば悪影響を及ぼす可能性も。経済はゲームでもなく、スポーツイベントでもない。

ドラギECB総裁は「資産買い入れを延長を協議せず、追加刺激策は必要なし」と追加緩和を示唆せず、「QEプログラム検証を委員会へ指示」と、購入債券が不足しないように選択肢を検討へ。独金利上昇し一時EUR買が強まる。

ハモンド英財務相(議会証言)=財政刺激策が必要がどうか、11月23日に公表する秋期財政報告書に向けて検討。

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