2016/09/14

2016年9月14日(水曜)13日、海外市場の動き

2016年9月14日(水曜)13日、海外市場の動き

前日12日(月)と様変わり。米株と米債は下落(利回り上昇)、投資資金の引き上げに市場はドル買を選択。

商品価格の下落に連動性の高いAUDUSD+NZDUSDは下落、原油価格は続落しUSDCADは上昇、弱い英経済指標にGBPUSDは下落。ドル以外の他通貨で買い支えられていた、JPY+EURは、欧州クロージングタイムの午前2時頃に売りへと変化し、遅らばせながらUSDJPYは上昇、EURUSDは下落へ。

欧州株は弱くEURO・STOXX50は-38.08(-1.26%)、米株は続落、NYダウ-258.32(-1.41%)、NASDAQとS&P500も下落へ。米金利は上昇、10年債利回りは1.66→1.71%台、2年債は0.77→0.79%台へ。

原油価格は国際エネルギー機関(IEA)月報で原油市場の供給過剰状態が従来見通しより長引く見通しに続落し、45ドルを割り込む。

今日、14日は17:30時の英雇用統計の発表があり、前日に弱い経済指標に売りが続いていたGBPUSDの動きを注意目。

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主要通貨で目立ったのは、資源価格と連動性の高いAUD+NZD+CADの売りと、加え弱い経済指標が引き金となったGBPの売り。AUDUSD+NZDUSD+GBPUSDは続落傾向が続き、対JPY+対EURでも続落。

ようやく下げ止まったのは、午前2時頃からで、GBPUSDは1.3160台、AUDUSDは0.7440台、NZDUSD0.7240台、USDCADは1.3190台を安値に、対JPY+対EURで下げ止まり上昇へと変化。

その影響もあり、USDJPYは102.20→102.70円台へ一時上昇し、EURUSDも1.1250→1.1200台へ一時下落へ。

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英調査会社オックスフォード・エコノミクス=トランプ氏が勝利した場合、2019年の成長率はゼロ%近辺に落ち込み、2021年の米経済規模は基本シナリオから1兆ドル下振れする可能性。保護主義的な通商政策や減税、不法移民の強制送還などを政策が実行されれば、GDPは基本シナリオから5%押し下げられ、世界経済の成長も阻害。

ラウテンシュレーガーECB専務理事=政策措置の効果が出るのを見極める必要があり、新たな刺激策を打ち出すべきではない。副作用の大きさを踏まえると、追加利下げには懐疑的。

国際エネルギー機関(IEA)月報=原油市場の供給過剰状態が従来見通しより長引き、少なくとも2017年前半まで続く。第3四半期の世界需要が弱く、今年の増加見通しを140万→130万バレルに下方修正。来年は6月時点の日量120万バレルで変わらず。1カ月前には、今年後半に需給が均衡するとしていたが変化。

米エネルギー情報局(EIA)統計=先週の原油在庫が400万バレル増加。


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