2016/09/29

2016年9月29日(木曜)28日、海外市場の動き

2016年9月29日(木曜)28日、海外市場の動き

今日のヒーローはカナダドル。

ドラギECB総裁、イエレンFRB議長の議会証言も終わり、サプライズはなし。 欧州株反発(含むドイツ銀株)し米株も強く、原油価格の急騰に流れはややリスク選好モードへ。

原油価格急騰、OPECが減産で合意し、WTIは一時47.45ドル(約6%)まで上昇→ USDCAD1.3100割れまで急落し、資源国関連通貨のAUDUSD+NZDUSDもつれ高へ。

NYダウは+110.94(+0.61%)上昇。米10年債利回りは下げから上昇へと変化し、前日1.556%→1.569%近くへ、2年債利回りも上昇。

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◎USDJPYは、相場の中心外で100.45~100.80円のレンジで推移、円クロスでは、円高から終盤にかけ円安へ逆戻りし、結局は元の水準へ。
◎EURUSDは、ドイツ銀行株が上昇し欧州株高にリスク回避の流れはひとまず終了、期末需要に上下変動するも、動きは弱く、1.1180~1.1240と狭いレンジで推移し、ドラギECB総裁の独議会での証言も無事過ぎ、終値も前日とほぼ同水準。
◎USDCADは、1.3200をボトムにEURCADの買いに一時1.3270近くへ上昇するも、OPECは減産で合意報道に、1.3010割れまで急落。今日のヒーロー。

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◎ドイツ銀行はAbbey LifeをPhoenix Groupに約11億ポンドで売却合意→ドイツ銀行株を含め金融株が上昇。
◎シャフィクBOE副総裁は「追加の刺激策が必要となる可能性が大きい」と発言→ 一時GBPUSDは急落するも、実需の買で反発へ。
◎イエレンFRB議長(議会証言)で、過半数のFOMCメンバーは年内の利上げが必要と判断→ ややドル買いが強まる。
◎ドラギECB総裁(独議会で証言)で、金利の正常化には各国政府が責任を果たす必要がある

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●米耐久財受注は、前月比0.0%(予想-1.4% 前回4.4→3.6%)、除く輸送機器・前月比-0.4%(予想-0.4% 前回1.3%)となるも、動きは鈍い。

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ビルロワドガロー仏中銀総裁(EU議会委員会)=ユーロ圏の合成債(シンセティックボンド)や単一財務省の創設、共通予算の構想を表明。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=米インフレ率が2%を超えるリスクは低く、到達する可能性も小さい。弱い成長や先進国の労働力高齢化、生産性の低い伸びを背景に、金利が向こう数年間、低水準で推移する可能性大。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=金融部門のリスクは規制当局が取り組むべきことで、FRBはインフレに取り組む必要があり、利上げすればインフレ目標を達成できなくなる可能性大。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=利上げはバブル抑制策として痛みを伴う。

ウィリアムズSF連銀総裁=米経済は利上げに対応できる。FRBの見解は大きく割れており、予想を超えた低金利の正当化は一段と困難に。

OPECは減産で合意(複数の関係者)=2008年来で初めて原油生産量を減らすことで合意。加盟各国の具体的な生産水準は11月の次回総会で合意を目指す。OEPC非加盟国に対しては、生産目標達成後に協力を呼びかける。

OPECは減産で合意(複数の関係者)=生産量を日量3324万バレル→3250万バレルへ削減。WTIは一時6%と47.45ドルまで上昇。

イエレンFRB議長(下院金融サービス委員会で証言)=FRBは金融政策運営にあたり政治的な影響は受けていない。

イエレンFRB議長(下院金融サービス委員会で証言)=FOMCメンバーの過半数は年内の利上げが必要と判断。インフレに上向き圧力は見られない。

イエレンFRB議長(下院金融サービス委員会で証言)=インフレ目標はターゲットで上限でない。

ドラギECB総裁(独下院銀行委員会で証言)=ユーロ圏経済の成長回復に低金利が必要、金利の正常化には各国政府が責任を果たす必要がある。

ドラギECB総裁(独下院銀行委員会で証言)=ECBはすでに追加引き下げができない水準へと、政策金利を引き下げている。

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