2016/09/01

2016年9月1日(木曜)31日、海外市場の動き

2016年9月1日(木曜)31日、海外市場の動き

エバンズ・ローゼングレン両連銀総裁発言の影響も弱まり、月末要因で盛り上がるEURとGBPの変動。ドル買いの流れも弱まり、GBPUSD+NZDUSDは上昇。ただし、JPY売りの流れは変わらずながら、オプションボラもやや落ち着き、原油安にCAD続落へ。

欧米株は小幅下落、原油価格(WTI)は45ドル割れまで急落、米債券利回りは上下しながらも小幅上昇。

米国市場の変動要因としては、強いADP雇用統計+中古住宅販売にドル買いが強まるが、シカゴ購買部協会景気指数は弱く、逆にドル売りも。また、月末要因で、EURGBPが大きく変動する局面に、EURUSDとGBPUSDの変動が何度か見られた。


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USDJPYは、朝方の102.80円台をボトムに続伸。欧州市場に入ってからは103円を割り込むこともなく、103.20~30台の実需筋の売りで一時上値が抑えられたが、強いADP雇用統計直後に続伸し103.50台へ。米国市場は103.30~50のレンジで停滞し推移。

EURUSDは、月末要因も強く、EURGBPの売りにGBPUSDは上昇するも、EURUSDは下落し安値を更新しながら、米ADP雇用統計の直後の安値1.1120台まで値を下げた。EURGBPの買い戻しが入り下げ止まり、シカゴPMI+中古住宅の強弱する数字に1.1130~50のレンジで上下変動しながらも、フィキシングから上昇が強まり、1.1160台まで値を戻す。

AUDUSDは、NZDUSDの上昇に反して、上昇力は以外にも弱く一時0.7500の大台を割り込む。米ADP雇用統計直後の安円0.7490台をボトムに、0.7510を中心に上下約10pipsの動き。結果を見ればAUDNZDの売りへ。

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エバンズ・シカゴ連銀総裁=高齢化や生産性の伸び悩みを踏まえると、急速な金利上昇や大幅な金利上昇を予想する根拠はない。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=インフレ・雇用の目標は比較的早期に達成される見込み。幾分早めの利上げが、次の景気悪化の深刻さを緩和する。

原油価格下落=米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)の原油・留出油在庫が予想より大きく膨らみ、ガソリン在庫の減少幅も予想より小さかった。また、ドル高の流れに原油価格の下げ幅が拡大。

ルー米財務長官(G20に関して)=オバマ米大統領は、財政政策など活用した成長押し上げ、貧困・中間層の生活水準向上に向けた方策を模索を求める。

日銀が発表(営業毎旬報告)ブルームバーグ=日銀が8月20日時点で保有している長期国債は335兆3600億円。一方、19日時点で「日銀が保有する国債の銘柄別残高」を合計すると326兆6700億円と、営業毎旬報告とは8兆6900億円の差で、償却負担が急拡大。

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GBP 8月 ネーションワイド住宅価格=前月比0.6%(予想-0.2% 前回0.5%)、前年比5.6%(予想4.5% 前回5.2%)→ 予想と前回を上回る
GER 8月 雇用統計: 失業率=6.1%(予想6.1% 前回6.1%)、失業者数=前月比-7,000人(予想-4,000人 前回-7,000人)→ 失業者数は予想以上に減少

EUR 8月 消費者物価指数(HICP)・速報値=前年0.2%(比予想0.3% 前回0.2%)、コア前年比0.8%(予想0.9% 前回0.9%)→ 予想を下回るがEUR売りは限定的

EUR 7月 失業率=10.1%(予想10.0% 前回10.1%)

USD 8月 ADP雇用統計=前月比17.7万人(予想17.3万人 前回17.9→19.4万人)→ 前回が上方修正され予想を上回りドル買いが強まる

CAD 6月 GDP=0.6%(予想0.5% 前回-0.6%)、第2四半期GDP 前期比年率=-1.6%(予想-1.5% 前回2.4→2.5%)→ 前月比は予想を上回る

USD 8月 シカゴ購買部協会景気指数=51.5(予想54.5 前回55.8)→ 予想外に減少ひドル売りへと変化

USD 7月 NAR米中古住宅販売保留の仮契約指数=前月比1.3%(予想0.7% 前回0.2%)、前年比1.4%(予想 前回0.3%)→ 予想を上回る

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