2016/09/14

2016年9月14日(水曜)欧州・米国市場の動き

2016年9月14日(水曜)欧州・米国市場の動き

欧州株は小幅下落するも、米株は上昇からスタート、債券も上昇(利回りは低下)、そして、原油価格(WTI)は44ドル台前半へと下落。 

米株の下げがどこまで+いつまで動きも気になるが、今日の米株は強く、原油価格の下げに、コモディティー関連の通貨は引き続き弱いが、米国市場に入りやや買へと変化。

先が読めず上下変動しているだけの為替市場は、1週間後の日米金融政策を控えて、USDJPYの1週間のボタティリティーが大幅上昇、長いところも上昇しているが、他の通貨ペアは上昇幅は限定的で、市場は日米金融政策をセットで思考しているように思える。

通貨の変動は、通過ペアにより異なり、GBPUSDは相変わらずGBP売りで、欧州市場の序盤で英雇用統計直後にけた高値1.3220台→1.3140まで続落。

AUDUSDとNZDUSDは、一蓮托生とならず、AUDUSDは続落、NZDUSDは上昇し底堅く、AUDNZDは続落へ。ただし、米国市場の入り、共に急速に値を戻し、ドル売りへと変化。

USDJPYは、アジア市場では、米株安=円高に動けず、日本株の下げ幅も限定的で、円高期待+日銀の追加緩和観測を期待する新聞報道に、下げ幅は限定的。早朝の円高期待は裏切られ、ストップの買い戻しに一時103.30円台まで上昇。ショートカバー一掃後の欧州市場からは、再び円買へと動く。





注目の英雇用統計は、ILO失業率は4.9%で変わらず、失業者数増減は2400人とやや予想を上回り、平均所得は前回より低下へ。米輸入物価は前年比-2.2%とマイナス幅が縮小へ。


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クノット・オランダ中銀総裁=ECBが乗り越えようとしている衝撃は過去80年間で最大。一段の刺激策は効果を弱め、副作用を増幅

BIS金融経済局長=中央銀行は金融緩和を拡大するのではなく、インフレ率が長期間にわたって目標を下回る状況に適応する必要がある。

BIS金融経済局長=グローバル化や技術の進歩によってインフレ率が低水準にとどまっているときに景気刺激策を続ければ、債務返済が困難になる借金地獄を生み出す恐れがある。経済に打撃を与えずに利上げを行うことは難しくなる。バランスシート不況とデフレの組み合わせの危険性がある。

ジョン・テーラー米スタンフォード大学教授=マイナス金利は役に立つというより害をもたらした可能性があり、逆効果の可能性があることは疑問の余地がない。

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