2016/09/06

2016年9月6日(火曜)5日、海外市場の動き

2016年9月6日(火曜)5日、海外市場の動き

予想外に弱い米雇用統計に変動した翌週、週明け月曜日。米国市場が休場で取引は緩慢でボラティリティの低下が目立ち、通貨間で動きはやや異なるも方向はドル安。

原油高にCAD買が目立ちUSDCADは下落。強い経済指標に上昇したGBPUSDは元の水準へと逆戻り。USDJPYはアジア市場に黒田総裁発言で下げた動きは、欧米市場では続かず。EURUSDは強弱の経済指標にも反応は鈍く、クロスのEUR売りに弱さが目立つ。

G20からは、「過度の変動や無秩序な動きは経済、金融の安定に悪影響を与える」との認識をあらためて共有」とあるも、いつもとなにも変わらず。中国がホスト国もあり、自国通貨安誘導を戒める強い文言は見当たらず。

黒田日銀総裁講演は、「次回会合で行われる検証について、2%目標の早期実現へ何をすべきかを議論する。緩和の縮小という方向での議論ではない」と言うも、「マイナス金利付きの緩和について、金融市場の流動性や金融機関の収益への影響を検証していく」と、円ベア派の期待を盛り上げる文言は見当たらず。

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USDJPYは、欧米市場では大枠103.10~50の小幅なレンジで推移。黒田日銀総裁発言で値を下げたアジア市場の高値104.30円台からは円高へと動くも、米国市場が休場で欧州市場は積極的な取引は見られず。102.80円、102.50円が下値大きなポイントとなり、104.10~30円の売り圧力は引き続き強そう。

EURUSDは、強弱混在のユーロ圏発の経済指標もあり、クロスではEUR売り圧力が続き弱さが目立つ。また、根強いEUR先安感も残る動きへ。

GBPUSDは、最近は英国発の強い経済指標が目立ち、それに素直に反応する動きとなっている。昨日も強い英PMIに1.3370台へ急進。米国市場が休場の中でGBP買いの流れも続かず、出発点近くの1.3300近辺に値を下げて終了。

USDCADは、先週金曜日以降、1.3000を割り込んでからは売りの流れを継続。サウジ・ロシアで原油に関する協力協定を結んだことで、原油価格が上昇し1.2900台へ続落へ。ただし、原油価格が上昇幅を縮めるとCADドル買いもやや弱まる。


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