2016/09/16

2016年9月16日(金曜)15日、海外市場の動き

2016年9月16日(金曜)15日、海外市場の動き

米経済に強さは見られず、総じてドルは小幅下落。特にAUD+NZDの上昇が目立った。

米株は続伸し+0.99%高、米2年債利回りは7.58→7.30%低下へ、10年債は1.7%近くで変わらず。原油価格(WTI)は43ドル台後半と小幅高へ。

米小売売上高は前月比-0.3%と弱く3月以来の低水準+米鉱工業生産は前月比-0.4%と3月以来の低水準を市場は意識し、ドル売りへ。アトランタ連銀のGDPNowは3.3→3.0%へ下方修正し、IMFは米GDP見通しを下方修正する可能性を指摘。

更に、フィラデルフィア連銀製造業景況指数+企業在庫+設備稼働率も弱い。逆に、フィラデルフィア連銀製造業景況指数+新規失業保険申請件数は強かった。

GBPUSDは、BOEは、予想通り政策金利と資産買い入れ枠の据え置きを決定。年内の利上げの可能性を示唆し、GBP売りの流れは止まらず一時1.3180まで続落。 午前零時から反転し、1.3240台まで値を戻す。

USDJPYは、大枠101.90~102.75のレンジで推移。弱い米小売売上高に101.90台まで一時下落するも、102円割れの買い需要は強く、クロスでの巻き戻しもあり、102.70台まで逆に上昇。米金利の低下と米成長の懸念も残り、積極的なドル買いも見られず、102円まで値を下げている。

EURUSDは、大枠1.1220~1.1280のレンジで推移。ユーロ圏CPIは予想通りで変わらず、貿易黒字は予想を下回るも、相場には変化は見られず。欧州市場序盤の1.1220を安値に、弱い米経済指標を受けた直後の1.1280台を高値にしたレンジで収斂。終盤にかけユーロクロスの売りが強まっていた。

AUDUSD+NZDUSDは、弱い米小売売上高+鉱工業生産の発表に反応、米金利の低下や米株の上昇もあり、リスク回避の動きが弱まり、週末に向けたポジション調整も入り、共に続伸。AUDUSDは0.7460→0.7520台へ一時上昇。

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バイトマン独連銀総裁=ECBは一段の緩和に対する市場からの圧力に屈するべきではない。2%を若干下回るインフレ率目標の責務については柔軟に解釈すべきで、中期的の意味は遠くでも早期でもない。

アトランタ連銀GDPNow=米第3四半期GDPの予想値3.3→3.0%へ下方修正。弱い小売売上高を反映。

ライスIMF報道官=直近の弱い米GDPは懸念、10月の報告で米成長見通しを下方修正する可能性。


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