2016/09/06

2016年9月6日(火曜)アジア・欧州市場の動き

2016年9月6日(火曜)アジア・欧州市場の動き

アジア・欧州市場序盤を通じた流れはドル売りへ。

USDJPYは、ドタバタし上下変動するも103.30~40円台の水準的は、前日終値とあまり変わらず。逆に主要通貨は緩やかなドル売りが続く。

浜田内閣官房参与の「FOMC前に追加緩和は控えるべき」との、ある意味ではそれほど重要とは思えない発言に、円相場は予想外に反応。その反応が逆に驚きで何故に? との疑問も強い。

昨日の黒田日銀総裁発言と言い市場は、円先安を意識しての円ショートポジションを積み上げては落とされる動きを繰り返し、結果として104円台に再上昇できずに、103.80円の上値が重くなっている。

一方、何度も落とされながらも、103.10~30円をボトムし、押し目買いのオーダーを出している連中は、今のところ成功しているとの言える。

3連休明けの米国市場の動きが相場のキーを握っていることは間違いないが、ユーロ圏第2四半期GDP、米国ではLMCIとISM非製造業景況感指数が、材料にされそうである。

豪中銀は予想通り政策金利1.5%の据え置きを決定、直後は上下変動するもAUDUSDは動けず。スティーブンス総裁任期の最後の判断は、「今回の会合で金融政策スタンスを維持することが適切」と市場の思惑通りの決定となったが、年内か来年早々の追加緩和の期待感が現時点では残っている。


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8:01    GBP 7月 英小売協会(BRC)小売売上高=前年比-0.9%(予想 前回1.1%)→ 前回からマイナスへと減少

9:00    NZD 8月 QV 住宅価格=14.6%(予想 前回14.1%)→ 前回を上回る上昇となった

10:30    AUD 第2四半期 経常収支=-155億豪ドル(予想-204億豪ドル 前回-208→-149億豪ドル)

13:30    AUD 豪中銀 金融政策発表=政策金利1.5%の据え置きを決定、予想通り

14:45    CHF 第2四半期 GDP=前期比0.6%(予想0.4% 前回0.1→0.3%)、前年比2.0%(予想0.8% 前回0.7→1.1%)

15:00    GER 7月 製造業受注=前月比0.2(予想0.5% 前回-0.4→-0.3%)、前年比-0.7%(予想-0.2% 前回-3.1→-3.0%)→ 予想外に弱い数字となるもユーロ売りは見られず

16:15    CHF 8月 消費者物価指数=前月比-0.1%(予想-0.1% 前回-0.4%)、前年比-0.1%(予想-0.1% 前回-0.2%)、HICP・前月比0.0%(予想-0.1% 前回-0.1%)、HICP・前年比0.0%(予想-0.0% 前回-0.5%)


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浜田内閣官房参与=インタビューで日銀はFOMC前の追加緩和を控えるべきと発言。USDJPYは103.80→103.30円台まで急落。

豪中銀(声明文)=政策金利のキャッシュレートを1.50%に据え置くことを決定。5月と8月の会合で金融政策を緩和したことを踏まえると、理事会は、今回の会合で金融政策スタンスを維持することが、持続可能な経済成長およびインフレ目標の達成と一致していると判断した。

豪中銀(声明文)=世界経済は平均を下回るペースで引き続き成長している。一部の先進国経済はここ1年で状況が改善したが、多くの新興国経済にとって状況はより困難になった。

豪中銀(声明文)=中国の成長の基調ペースは鈍化しているようだ。オーストラリアの交易条件は、引き続きここ数年の水準を大幅に下回っている。

豪中銀(声明文)=国内は全体的に成長が続いていることが最近のデータで示されている。企業投資はかなり大幅に落ち込んでいるが、内需のその他の分野や輸出の伸びが助けになっている。労働市場の指標は引き続きややまちまちとなっているが、雇用の拡大が目先続くことを示唆。

豪中銀(声明文)=インフレはかなり低い水準にとどまっている。非常に抑制された労働コストの伸びと海外の非常に低いコスト圧力を踏まえると、この状況はしばらく続く可能性が大きい。