2016/09/07

2016年9月7日(水曜)アジア・欧州市場の動き

2016年9月7日(水曜)アジア・欧州市場の動き

前日午後11時、NY市場の弱い米経済指標に過敏に反応したドル売り+円買いは、東京市場に入り、さらに円買いへと反応し、円は独歩高へ。

米株の上昇に反して日本株は弱く、USDJPYの下げにも、何とか支えられていた他通貨での円ショートは、こらえきれずについにギブアップ。

EURJPY+GBPJPY+AUDJPY+NZDJPY+CADJPYの売りに、USDJPYも急落し、101.50~80を割り込み、ストップを誘発。101.20円台でようやく下げ止まる。

ジャクソンホール・シンポジュームで急騰が始まった流れはこれで終わりを向けている。ただし、フィッシャー・イエレン発言でのUSDJPYの出発点は100.30円近辺であったことを考えれば、まだ、円安水準にいるともいえる。104円台の円安はなんだったのであろうか? 考えるとふとバブル?

USDJPYのリスクリバーサルは短期がJPYプット→コールへと変化し、市場のセンチメントが円ブルに傾いていることになるが?

9月21日のFOMCで利上げ期待はずいぶん剥げてしまったが、確率を見ればそれでも25%程度は残っている。

あるエコノミストの試算では、日銀の追加緩和で期待インフレ率が0.15%ポイント上昇する仮定すれば、USDJPYは6円。米0.25%の利上げで、米国の名目10年金利は0.14%ポイント上昇すると仮定すれば、USDJPY3円の円安効果があるという。

何れにしても、為替相場は投機的な変動の場になりつつある昨今。冷静な米債券や米株を見習い、熱くならないように心掛けたい。