2016/09/08

2016年9月8日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年9月8日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

米株は値を下げ売りからスタート、米債券利回りは上昇へ。原油価格は46ドル台半ばで推移、米新規失業保険申請件数は予想外に改善。

ECB理事会は予想通り金融政策の据え置きを決定、市場では緩和期待が残っていたのか直後からEUR買が強まる。

ドラギECB総裁の記者会見では、「基調的なシナリオは引き続き下方リスクに基づく。金利を現在の水準もしくはより低い水準で長期間維持する」とのネガティブと、「インフレは徐々に上向く。資産買い入れプログラムの延長を議論せず。当面は追加刺激策必要ない」とのポジティブの両面。

ただし、追加緩和の見通しが後退していることで、EUR買がさらに強まり、EURUSDは一時1.1320台へ上昇+EURGBPは0.8440台→0.8490台へと急伸。

USDCADは、新築住宅価格指数が予想を上回るも、住宅建設許可+設備稼働率が予想外に弱く、原油価格の上昇にも関わらずカナダドル売りが強まり、一時USDCADは1.2910台へ上昇。

USDJPYは、主体性がない動きの中で、EURJPY+AUDJPYの上昇に一時101.80円台まで上昇するも、米株が売りからスタートし、逆に主要通貨が伸び悩むとクロスでの売りに押され101.50円台へ。結局は101.50~80円のレンジで安定。

※※※※※※※※※※※※※※※※

USD 週間新規失業保険申請件数=25.9万人(予想26.5万人 前回26.3万人)→ 予想外に改善へ

CAD 7月 住宅建設許可=前月比0.8%(予想3.0% 前回-5.5→-5.3%)→ 予想を大幅に下回りカナダドル売りが強まる

CAD 7月 新築住宅価格指数=前月比0.4%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比2.8%(予想 前回2.5%)→ 予想を上回る

CAD 第2四半期 設備稼働率=80%(予想81.5% 前回81.4%)→ 予想を下回りカナダドル売りが強まる

※※※※※※※※※※※※※※※※

ECBスタッフ予想=2017年成長率とインフレ率見通しをやや下方修正し、2018年通年でECBの目標を下回ると予想。
GDP6月発表との比較=2016年1.6→1.7%、2017年1.7→1.6%、2018年1.7→1.6%。
インフレ6月発表との比較=2016年0.2→0.2%、2017年1.3→1.2%、2018年1.6→1.6%

ECB理事会=政策金利(リファイナンス金利)0.0%、上限金利(限界貸出金利)0.25%、下限金利(中銀預金金利)-0.4%、

ドラギECB総裁記者会見=インフレは徐々に上向く。資産買い入れプログラムの延長を議論せず。当面は追加刺激策必要ない。

ドラギECB総裁記者会見=経済的な先行き不透明感に対しユーロ圏経済には耐性がある。基調的なシナリオは引き続き下方リスクに基づく。金利を現在の水準もしくはより低い水準で長期間維持する。

ドイツ経済研究所(DIW)=2016年独成長率見通し1.7%→1.9%に内需の強さを反映し上方修正。2017年は1.4→1.0%に英国のEU離脱のリスクで輸出が打撃し下方修正。

※※※※※※※※※※※※※※※※