2016/09/15

2016年9月15日(木曜)14日、海外市場の動き

2016年9月15日(木曜)14日、海外市場の動き

欧州株は弱く米株も続落、債券は上昇(利回りは低下)、原油価格(WTI)は43ドル台後半へと続落。そして、為替相場はドル売りの流れへ。

日米金融政策の発表が近づくにつれ、思惑が微妙に変化し、先が読みにくく上下変動しているだけの為替市場は、USDJPYの1週間のボタティリティーが大幅上昇、長いところも上昇している。

それに比べて他の通貨ペアは上昇幅は限定的で、円相場への関心は高く、市場は円相場の変動が大きくなることを期待している。

14日の海外市場の為替相場は、ドルは主要通貨に対して弱含みで推移。株価と円相場の連動性は直近で薄らいではいるが、欧米金利は低下+原油価格は続落+NYダウは再び18000ドルの大台を一時割り込むなど、不安定な動きに円を買い戻す動きへ。

英雇用統計は、ILO失業率は4.9%で変わらず、失業者数増減は2400人とやや予想を上回り、平均所得は前回より低下へ。米輸入物価は前月比-0.2%(予想-0.1% 前回0.1%)、前年比-2.2%(予想-2.2% 前回-3.7%)と、前月比で低下、前年比では改善している。

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USDJPYは、日銀の追加緩和を期待させる報道を受けた円売りに、一時103.30円台まで上昇するも、買は投機筋+売りは実需筋の動きで、欧州市場に入ると103円を割り込み売りへと変化。欧米株が軟化し米金利低下が続き、主要国でドル売りが強まり、原油価格続落でクロスでも円を買い戻す動きが見られ、結局は元の水準近くの102.30円台に逆戻り。

EURUSDは、1.1200台を確りサポートし、欧米市場ではECBの追加緩和姿勢に疑問を呈する発言や、原油価格の続落によるリスク回避の流れ、EURGBPの買い戻しに一時1.1270台へ上昇。

AUDUSDは、0.7450~0.7500の50pipsレンジで大きな変化は見られず。NZDUSDは、早朝の0.7230台をボトムに午前零時には0.7310台へと上昇、AUDNZDは続落へ。

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クノット・オランダ中銀総裁=ECBが乗り越えようとしている衝撃は過去80年間で最大。一段の刺激策は効果を弱め、副作用を増幅

BIS金融経済局長=中央銀行は金融緩和を拡大するのではなく、インフレ率が長期間にわたって目標を下回る状況に適応する必要がある。

BIS金融経済局長=グローバル化や技術の進歩によってインフレ率が低水準にとどまっているときに景気刺激策を続ければ、債務返済が困難になる借金地獄を生み出す恐れがある。経済に打撃を与えずに利上げを行うことは難しくなる。バランスシート不況とデフレの組み合わせの危険性がある。

ジョン・テーラー米スタンフォード大学教授=マイナス金利は役に立つというより害をもたらした可能性があり、逆効果の可能性があることは疑問の余地がない。

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