2018/08/10

2018年8月10日(金曜)為替相場は大変動(午後3時じごろ)


2018年8月10日(金曜)為替相場は大変動(午後3時じごろ)

週末の金曜日。欧米市場に向かい注目は英GDP・速報値、米CPI、カナダ雇用統計と思われるも、その前に相場は激震。

ドル高止まらず。日経平均株価は終盤にかけ300円近く下落し-1.33%安。中国株は極端な下げにつながらないが、新興国通貨ではトルコリラ安が、主要通貨ではユーロ安がリードするドル全面安へ。

トルコリラ下落しUSDTRYは6.0%近く上昇へ、TRYJPYは11%近く下落中。トルコリラ安が為替相場でドル買いをリードし、EURUSDもついに1.1500を割り込み、GBPUSDは1.28を割り込み下落中。

EURUSDは、1.1500をボトムに下げ止まっていたが、上昇力も弱まり徐々に上値が重くなっていた。そして、英紙がECBの銀行監督部門(SSM)が、スペイン、イタリア、フランスの市中銀行とトルコのエクスポージャーを懸念と報道。これが引き金かは不明ながら、午後に入と1.1500のポイントを割り込みストップの売りに1.1430台まで下落中。

GBPUSDは、最近の報道から、「メイ英首相は9月に合意なきEU離脱(ハードブレグジット)にどう備えるかトップレベルの閣僚会議を開く」との報道や、EUが提案している妥協策はメイ英首相が認めることができるかは不明。英国のEU離脱交渉で、実質期限の10月までに合意に達するか不透明な情勢となりハードブレグジットの可能性が意識されはじめたことが原因と思っているが、GBPロングの切りが加速し1.2800のポイントを割り込み一時1.2770台まで続落中。

USDJPYは、日本のGDPは予想外に強く円買いが強まるも極端な動きとはならず。株安=円高に、昨日の安値110.71近くの110.68まで下落するも続かず。ドル全面高の中で111.00台まで値を戻すも、リスク回避と日米通商協議の不安感も残り強いドル買いに至らず。

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8:50    JPY 第2四半期 GDP・1次速報値=前期比0.5%(予想0.3% 前回-0.2%)、前年比1.9%(予想1.4% 前回-0.6%)、GDPデフレーター=前年比0.1%(予想0.0% 前回0.5%)→ 予想を上回り円買いが強まる、日経平均株価は上昇から逆に下落となり円高の材料ともなる

8:50    JPY 7月 国内企業物価指数=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.2%)、前年比3.1%(予想2.9% 前回2.8%)→ 予想を上回る

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