2018/08/03

2018年8月3日(金曜)昨日2日、海外市場の動き

2018年8月3日(金曜)昨日2日、海外市場の動き

米国の対中関税引き上げスクが高まる中、中国も報復関税を準備との報道もあり、欧州・米国市場の序盤は株安+ドル高+円高の流れが続き、結局は米債利回りも小幅低下し米中貿易問題は残るも米株は下げから回復するも、今日の米雇用統計を意識へ。

為替相場は通貨間でばらつきはあるがドル高傾向は変わらず。BOEの利上げにもGBPUSDは前日比-0.8%台の下げと、早期追加利上げ期待が遠のき売り圧力は強く、EURUSDも-0.6%台と、NZDUSDは-0.7%台と下げが目立ちドル高傾向が続く。USDCADは原油高により+0.2%近くと上昇幅は限定的。そして、USDJPYはリスク回避の円買いから値を戻すも結局は-0.07%近辺と前日比とほぼ同水準で推移。

米株は、米中貿易問題の高まりによる下落からマイナス幅を大幅縮小し、前日比-7.66(-0.03%)、NasdaqとS&P500 も下げか上昇へ転じている。米10年債利回りは3.01%をピークに2.986%と小幅に低下。WTIは68.96+1.30と上昇へ。

GBPUSDは、アジア市場の1.3120台をピークに欧州市場の序盤には1.3060台まで下落。1.3080近辺で迎えたBOEの金融政策委員会は市場の期待通り利上げを実施、それも全会一致での利上げのサプライズ+四半期インフレ報告は物価見通しを上方修正に直後は1.3120台まで上昇するも、次回の利上げは急がず慎重で1.3090台へ値を戻す。カーニー総裁の記者会見ではインフレ圧力の高まりを強調するも、早期の追加利上げは望み薄に1.3010台まで急落、反発力な鈍く続落する中で.3010台で推移。

USDJPYは、米中間の貿易摩擦のリスクヘッジとしてなのか? 前日までの円ショートの巻き戻しとも思われるが、アジア市場の111.70台を高値に111.80超えの売り圧力は強いものがあった。欧州市場に入ると中国が報復措置の可能性を示唆し、米株安が強まり米中貿易戦争のリスクヘッジの円買いへと動き、前日の安値111.39を割り込み一時111.32まで下落。ただし、米株が値を戻し、米債利回りも軟化し始めると買い戻しが強まり111.72と日中の高値水準まで値を戻し111.60台で推移している。

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【北米】
ホワイトハウス=ランプ大統領が1日に金朝鮮労働党委員長から書簡を受け取った、両首脳は完全な非核化に向けた取り組みを継続するが次回会談の計画はない。サンダース米大統領報道官は、まもなく大統領から金北朝鮮委員長に書簡が届くと説明。

アップルの時価総額が1兆ドル超えへ

グアハルト・メキシコ経済相=NAFTA再交渉について、すべての懸案事項がカバーされる。カナダのフリーランド外相に対し、米国との交渉過程を伝えている

ロス商務長官(フォックス・ビジネスネットワーク・インタビュー)=トランプ米政権が2000億ドル分の中国製品にかかる関税率を当初の10%から25%に引き上げるよう提案したことについて、何かが急激に変わるわけではなく中国経済への影響は軽微で大惨事にはならない。金額に直せば年間500億ドルと、中国経済全体の1%の規模にも満たない。トランプ大統領は、今は中国に態度を改めさせるため、一段と圧力をかけるべき時だと考えている

【欧州】
BOE金融政策委員会=政策金利を0.25%引き上げ0.75%に決定、利上げは予想通りながら9人の全会一致での決定は予想外。中銀の経済予測では来年3月のEU離脱前に追加利上げの必要性がないことを示唆しており、次の利上げは急がない姿勢を示す。1~3月期の景気減速は一時的なもので、経済は中銀の見通しに沿って順調に推移していると判断。労働需給の引き締まりで国内のコスト圧力が高まるとの見通しのもと、インフレ抑制のため引き締めに動いた。

BOE四半期インフレ報告=インフレ見通し、2018年2.4→2.5%、2019年2.1→2.2%、成長見通し、2018年1.4→1.5%、m2019年1.7%→1.8%

声明=経済の緩みが限定的な一方で失業率の低下が今後も続く。需要超過に転じる時期の予想を前倒しした。

カーニーBOE総裁会見=インフレが無秩序なEU離脱よりの差し迫った懸念材料。インフレ圧力の高まりを強調。現在の経済情勢から利上げは正しい決定。ここ数年に数回の追加利上げを見込む。英中銀は必要に応じてブレグジットの結果に対応する。

カーニーBOE総裁(BBCインタビュー)=今後数年間0.25%ポイントの利上げが年1回程度実施されるとの金融市場の観測に基づくと、インフレ率は予見可能な期間内におおよそ目標に向かい上昇することになる。(市場が見込む利上げ回数は)実際には幾分少な過ぎるが、大きく外れてもいない」とした上で、この観測を経験則とし、ブレグジット交渉の行方に注目していくことが適切と語った。

【アジア・その他】

中国商務省=米国の経済制裁に対して、中国の準備は完全に整っている、国のプライドと国益を守るために報復せざるを得ないだろう。

トルコ財務相=米国が自国民牧師拘束で法相と内相に制裁を科した件について、容認できずトルコ経済への影響は限定的と


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21:30    USD 週間 新規失業保険申請件数=21.8万件(予想22.0万件 前回21.7万件)→ 予想より改善へ

23:00    USD 6月 製造業新規受注=前月比0.7%(予想0.7% 前回0.4%)、除輸送機器前月比0.4%(予想 前回0.7→0.8%)→ 予想通りながら前回を下回る

23:00    USD 6月 耐久財受注・確報値=前月比0.8%(予想 前回1.0%)、除輸送機器・コア前月比0.2%(予想 前回0.4%)→ 速報値を下回る

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