2018/08/23

2018年8月23日(木曜)アジア・欧州市場の動き


2018823日(木曜)アジア・欧州市場の動き

米中次官級通商協議の二日目の期待感は非常に鈍く、これを材料とした動きは感じられず。米国は対中国への制裁関税第2弾(160億ドル)を発動、中国も同額の報復関税を発動。

今日の米国市場では、パウエルFRB議長のンザスシティー・ジャクソンホール・シンポジュウムでの発言を期待。先日、トランプ大統領がパウエルFRB議長の利上げ体制を批判していることもあり注目度は高い

為替相場は注目の新興国通貨ではTRYの動きは安定するも、ZARCNHは弱含みで推移。主要通貨でも動きは異なり、資源価格と連動性が高く人民元の影響を受けやすい豪ドルが弱く、AUDUSD0.7350→0.7280台へとアジア市場での変化が目立ち、NZDUSD0.6700→0.6660台へ下落。

USDJPYは、上値の重かった110.60台を上抜けすると110.80台へと続伸、米国の対中制裁関税の発動に110.93まで上昇するも111.00の大台を前にして上げ渋り110.80台で推移。

EURUSDは、アジア市場の1.1600を高値にアジア市場で米国の対中制裁関税の発動に1.1542(現時点の安値)まで続落と、USDJPYと同じくアジア市場だけで高値・安値を示現することは非常に珍しい現象となっている。欧州市場では特に材料を確認できなかったが、1.1580を上抜けすると買いが加速し1.1590まで上昇へ。

日経平均株価は+48.27(+0.22%)と小幅上昇、中国株も強く、欧州株も総じて上昇している。原油価格の上昇は止まらず67.88ドル台へ。米10年債利回りは一時上昇するも続かず前日とほぼ同水準の2.817%近くで推移。