2018/08/14

2018年8月14日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年8月14日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

トルコリラの買い戻しは本物か? トルコリラは値を戻し一先ず安心感が強まる。

USDTRYは5%近く反落、TRYJPYは5.6%近く反発しトルコリラ高へ。中国人民元も予想外に弱い中国経済指標にも人民元は小幅上昇。日経平均株価も500円近く反発し、USDJPYは111円台へ逆戻り。

トルコ政府の通貨防衛策が功を奏したかは不明ながら、トランプ大統領がトルコへの政策を解除するような状況にならなければ本格的なトルコリラの買い戻しも単発的に終わる可能性が高いと思われます。

もちろん、世界的な株安を引き起こした原因が米国の対トルコへの強硬は経済制裁が主であり、その影響に米国株も続落していくような状態ともなれば、中間選挙を前にして何らかの解決策の提示があっても不思議ではない。

そうなれば行き過ぎたトルコリラショートの買いが本格的に強まることが推測できるが、現状ではトルコ政府の強硬姿勢だけが目立ち、米国発の天使の声は聞こえず。

今日のアジア・欧州市場の序盤は経済指標が多く見られた。中国の鉱工業生産は予想にとどかず、小売売上高は8.8%と予想に届かず。固定資産投資は5.5%と弱く1996年来の低水準。

一方、独GDPは前年比2.0%と予想通りながら前回2.3%からスローダウン。独CPIは前年比2.0%と予想通りで動けず。この後すぐに発表となる英雇用統計とユーロ圏GDPの改定値も気になります。

さて、USDJPYは短期・中期と円高を示唆し、オプションのリスクリバーサルも、大幅な円高を示唆しながらも、なぜか私のテクニカルでは長期的な円安の動きに変化は見られず、この景況はUSDCHFも然り。

EURUSDは、短期・中期、長期と下落傾向が続き、GBPUSDも然り。AUDUSDとNZDUSDも然りで基本はドル高。