2018/08/13

2018年8月13日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年8月13日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

アジア市場はTRY安の影響にZARが急落、他の新興国通貨も弱くリスク資産売り一時加速するも、トルコがスワップ取引の制限措置を発表したことで売り圧力は弱まる。はたして絶好の買い仕込み場なのか、さらなる暴落なのか? 

週明けのアジア市場は、日経平均株価は-440.65と2%近く下落し、中国株を含め東南アジアの株価は値を下げていますが、債券利回りの下げ幅は限定的で先週末とほぼ同水準の2.87%近辺で推移しています。

為替市場は、USDTRYが大幅高からスタートし一時7.0170台まで急騰しています。この影響を受け、USDZARも14.178→15.447まで一時急騰していましたが、トルコの銀行規制監督局(BDDK)がFXスワップ取引を制限する追加規制を発表したことで、USDTRYが6.50割れまで値を戻し、USDZARも14.50近辺で値を下げています。

リスク回避の流れにUSDJPYは110.74を高値に一時110.11まで下落、円はクロスでも買いが目立っていたが、USDTRYが当局のスワップ取引の制限措置を表明したことで、一時110.38まで値を戻しています。ただ、引き続き前日終値比では売り圧力が残り、大きな流れの変化が生じる動きには至っていませんが、110円割れからの売りはリスクが高いように感じられます。

USDGBPは、リスク回避の動きに円とスイス以外の主要通貨と同じく、週明け早々、ギャップを明けてドル買いからスタートし一時1.2740台まで下落、トルコ中銀のスワップ取引の制限措置にリトルコリラの買い戻しに一時1.2779まで値を戻すも、過ぎに1.2743まで下落するなど上値は重い状況は変わらず。メイ英首相が離脱交渉の行き詰まりを打開するため、「欧州連合(EU)離脱後もEUの主要ルールをより長期間維持する計画を策定している」との報道も、与党・保守党内のEU懐疑派の反発を招く可能性が意識されGBPの強さは感じられません。