2018/08/23

2018年8月23日(木曜)昨日22日、海外市場の動き

2018年8月23日(木曜)昨日22日、海外市場の動き

FOMC議事録は「次回は利上げに動く可能性を討議、貿易摩擦の長期化が経済に与える影響を懸念。先行きの景気悪化に備えて金融緩和の手法を議論」

FOMC議事録を受け直後の反応はドル売りへと動くも短時間で終了し元の水準に逆戻り。米債利回りは伸び悩み、米株は強弱混在し米利上げ確率は上昇へ。CMEのFedWatchは、9月の利上げ確率93.6→96.0%へ、12月の利上げ60.6→62.8%に上昇へ。

注目のコーエント被告の証言とトランプ大統領の言い訳・説明の行方が注目を集めている。米中次官級通商協議からのニュースは確認できなかったが、今日23日にも協議が続く中、米中で160億ドルの追加関税の実施と、それを受けた報復関税の実施が目の前に迫っている。

ダウは-88.69(-0.34%)、Nasdaqは+29.92(+0.38%)、S&P500-1.14(-0.04%)。米10年債利回りは2.818%(-0.015)と一時2.838%まで上昇するも終盤にかけて軟化。原油価格は67.98(+2.14)と予想外の在庫減とイランの強硬姿勢に上昇傾向が続く。

TRYJPYは18.00台での推移で18.00~18.30のレンジに収まり、ZARJPYは7.67→7.804まで上昇し買圧力が続いている。主要通貨の変動幅は鈍く、USDJPY+0.23、EURUSD+0.23%、GBPUSD+0.13%、AUDUSD-0.19%、USDCAD-0.30%、EURJPY+0.45%をはじめクロスでは円売り傾向となっている。

USDJPYは前日比0.23%上昇。21日の109.77をボトムに、22日には110.03をボトムに110が底堅くなる半面、上値は110.55、110.62と緩やかに切り上がるも通商問題のリスクや、コーエン氏の証言から米大統領に降りかかる問題のリスクに上値も限定的。FOMC議事録を受けた直後の反応のドル売りにも110.39をボトムに下げ止まる。テクニカルでは短期・中期のドル売りと、長期的な買いの流れもまだ変化は見られず。

EURUSDは前日比0.23%上昇。15日の1.13をボトムにした買いの流れは変わらず、1.1500の大台を上抜けてからこれをボトムに上昇傾向が続く。欧州発では目立った材料は見当たらないが、コーエン氏の証言でトランプ大統領に降りかかる問題を意識。米国市場に入ってからはEURショートの買い戻しが続き一時1.1623まで上昇。FOMC議事録後も1.1620まで上昇するも上値もようやく重くなり、1.1600近辺で推移。テクニカルでは短期の買い、長期の売りは変わらず。75日線の1.1650を上回ると中期的な流れに変化も。

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【北米】
米国とメキシコはNAFTA再交渉で、8月末の妥結を目指す動きへ→ USDMXN18.94→18.748まで下落するも、メキシコ側は合意達成には依然として課題があるとの報道に、18.92まで再上昇へ。この動きにと連動し、USDCADも売りから買いへと逆戻り。

ボルトン米大統領補佐官=米・トルコ間の危機は米牧師開放なら即座に終了する可能性

トランプ大統領(ウェストバージニア州での集会)=EUから輸入するすべての自動車に対して25%の関税を適用する方針を再表明。

ボルトン米大統領補佐官=米政権が今月再開した対イラン制裁について、想定以上の効果が上がっている

トランプ大統領=コーエン被告が女性にトランプ氏の指示で口止め料を支払ったと証言したことについて、支払いについては事後に知った、口止め料は自分の金だった。

トランプ大統領(ツイッター)=選挙資金関連の違反は「犯罪ではない」と主張。

FOMC議事録(8月1日分)=次回は利上げに動く可能性を討議、貿易摩擦の長期化が経済に与える影響を懸念。政策運営の枠組みを巡る討議を再開の可能性も

FOMC議事録(8月1日分)=金融政策の説明に長年使用してきた「緩和的」という文言を外すことについて議論。現在の経済見通しが引き続き支持されれば、緩和的な政策の解除に向けさらに一歩進めることが近く適切になる。上振れ・下振れリスクに関する議論に多くの時間が費やされた。潜在成長率を上回るペースでの経済成長が長期間続いた場合、インフレ圧力や金融不均衡の強まりを招き、景気低迷を引き起こす恐れを指摘。

FOMC議事録(8月1日分)=米経済はインフレに上向き圧力を掛けるほどの速いペースで成長する。多くが「それほど遠くない将来」にFRBが金融政策を緩和的と表現することをやめることが適切になる可能性を示唆。今年下半期は減速する可能性があるが、潜在成長率は引き続き上回る。

FOMC議事録(8月1日分)=すべての参加者が、現在見られている通商問題が不確実性とリスクの重大な根源になる。FRBが政策運営の枠組みを巡る討議を再開する可能性があることも判明

FOMC議事録を受け、CMEのFedWatchは、9月の利上げ確率93.6→96.0%へ、12月の利上げ60.6→62.8%に上昇へ。

米メキシコのNAFTA再交渉=メキシコ代表団は自動車の原産地規則をめぐる作業が続き、23日中に合意できる見込みはない。

米労働省=年次改定で年間4.3万人上方修正へ。

【欧州】
スコットランドのスタージョン行政府首相=差し迫っているブレグジットについて、スコットランドやその他英国内地域の経済を損なう。2度目の国民投票について、スコットランドの有権者の大半は反対。スタージョン首相は再度の投票実施を邪魔しないと発言。

【アジア・その他】
サウジはアラムコのIPO中止を決定(関係者)=サウジアラムコは石油化学大手サウジアラビア基礎産業公社(SABIC)の過半数株式の取得を目指しており、これに注力するためにIPOに向け準備を進めていたファイナンシャルアドバイザーのチームが解散された。

イランの強硬保守派のアフマド・ハタミ師=ボルトン米大統領補佐官が「イランに対し経済制裁だけでなく最大限の圧力を与える」との発言を受け、米国から攻撃を受ければ、米国とイスラエルを反撃すると警告

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21:30    CAD 6月 小売売上高=前月比-0.2%(予想-0.2% 前回2.0→2.2%)、除く自動車・前月比-0.1%(予想-0.1% 前回1.4→1.7%)→ 予想と変わらず

23:00    USD 7月 中古住宅販売件数=534万件(予想540万件 前回538万件)、前月比-0.7%(予想0.6% 前回-0.6%)→予想を下回る

23:30    USD 週間原油在庫=-583.6万バレル(予想-149.7万バレル 前回680.5万バレル)

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