2018/08/07

2018年8月7日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年8月7日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

一言、欧州市場に入りドル全面安。

米中貿易摩擦の動きに敏感な人民元は、中国人民銀行が3日に為替フォワード取引の準備金を20%引き上げ、ヘッジファンド担当者が恐れた人民元売りの防止阻止行動を実施。そして今日は人民銀行が銀行に集団行動(人民元売り?)をとらないように要請。また、中国の外貨準備が前月比+58.2億ドル(予想-121億ドル)と予想外に増加したことが政策の安定へ結び付き、欧米株価も強く、USDCNHはアジア市場の高値6.8760→6.8247と昨日の安値6.8240と同水準まで下落。これが一因となりドル売りが強まる。

一方、マイナス面で注目のトルコリラは米中対立の図式は変わらず、トルコ10年債利回りが20%まで上昇するショック。しかし、アジア市場の早朝につけた5.3640台を高値に一時5.1807まで値を下げ(TRY上昇)するも、結局は5.1800~5.3560台のレンジで上下。

サウジに絶縁状をたたきつけられたカナダは、新たな貿易や投資取引をすべて凍結し外交関係を断絶しても予想外に為替相場への影響は弱い。もっとも、貿易関係は強くなく同じ産油国とのこともありカナダドルの買いは止まず。アジア市場の1.3007を高値に欧州市場は一時1.2962まで値を下げカナダドル買いが強まるも。米国市場に入り、1.2990台まで上昇へ。

そんな中で、欧米株価は上昇、米10年債利回りも2.965%へと上昇、原油価格(WTI)も米国のイラン制裁再開に69.24へ上昇。

USDJPYは、アジア・欧州市場の111.30~40近辺を高値に、USDCNHの下げの影響を受け、GBPJPYを筆頭にクロスでも円の買いが強まり、欧米株価の上昇や米金利の軟化もあり。4日の安値111.10を割り込み一時111.00まで下落。

EURUSDは、弱い独鉱工業生産と予想を上回る独貿易黒字を強弱混在するも、USDCNHの下落に買いが強まりEURGBPの買いも強く1.1600台まで上昇中。