2018/08/08

2018年8月8日(水曜)昨日7日、海外市場の動き

2018年8月8日(水曜)昨日7日、海外市場の動き

人民元上昇(USDCNH下落)に、豪ドル高が続き+円上昇から逆に円売りへと変化。欧米株は底堅く推移し、米10年債利回りも上昇気味で、原油価格も底堅く推移。続落中のトルコリラは久々に小幅上昇へ。

USDCADは前日比0.4%近く上昇しカナダドル売りが強まる。アジア・欧州市場は前日のサウジとの対立の影響も見られず、アジア市場の1.3007を高値に欧州市場の後半には一時1.2960台まで下落。米国市場に入り買い戻しが強まり、IveyPMIが前日比で低下するタイミングに1.3007の高値を上回り、原油価格も69.83をピークに上げ止まる中、カナダドル売りが続く。7月31日以来の高値水準となる1.3075まで上昇してようやく上げ止まり、1.3060近辺で推移中。

USDCNHは前日比-0.6%近く下落。中国人民銀行が3日に為替フォワード取引の準備金を20%引き上げ、ヘッジファンド担当者が恐れた人民元売りの防止阻止行動を実施。そして今日は人民銀行が銀行に集団行動(人民元売り?)をとらないように要請。中国の外貨準備が前月比+58.2億ドル(予想-121億ドル)と予想外に増加したことが政策の安定へ結び付き、中国国家外為管理局(SAFE)が「人民元の変動が大きい」と発言。欧米株価も強く、USDCNHはアジア市場の高値6.8760→6.8247と昨日の安値6.8240を下回り終盤にかけては6.8170台まで下落中。人民高の影響が主要通貨・新興国通貨の変動要因ともなり、貿易関係の強いAUDは上昇し、リスク選好パターンにJPY売りの材料にされている。

USDJPYは前日比-0.03%近くとほぼ前日と変わらず、日米通商協議を9~10日に控えて動きにくい状態に変わりなし。アジア・欧州市場の111.30~40近辺を高値に、弱い人民元の影響や、GBPJPYを筆頭にクロスでも円の買いが強まり、欧米株価の上昇や米金利の軟化もあり。4日の安値111.10を割り込み一時110.99まで下落から大口の買いに下げ止まる。米国市場に入り、米株の上昇や人民元の上昇に円ロングの巻き戻しが強まり、111.48まで上昇するも前日の高値111.53を超えられず引き続き111.50台の上値は重く111.30台で推移中。


原油価格(WTI)米国が原油輸出国のイランに対する制裁の一部を再発動に一時上昇するも結局は69.06と小幅な上昇にとどまる。


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23:00    CAD 7月 Ivey購買部担当者景況感指数=61.8(予想 前回63.1)→ 前回を下回る

23:00    USD 6月 JOLT労働調査(求人件数)=666.2万件(予想662.5万件 前回663.8万件)→ 予想とほぼ変わらず

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【北米】
ボルトン大統領補佐官(フォックスニュース)=北朝鮮は6月の米朝首脳会談で確約した非核化に必要な措置を取らず。ポンペオ国務長官は再訪朝の用意

【欧州】
ECB経済報告書=ユーロ圏の賃金上昇の加速は将来のインフレ回復の前兆。足元ではエネルギー価格の上昇が、目標を上回る物価上昇をもたらした。

マカファーティーBOE委員=今後2年で数回の小幅な利上げが実施されるとの市場での観測は妥当。MPCはQE縮小の影響はまだ把握できず。MPCはQE縮小の前に利下げできる水準まで利上げの意向。

イタリア国際利回りは低下継続=前週に予算案を巡る懸念から売り込まれたイタリア国債の回復が続き、2か月ぶりの水準に。

【アジア・その他】
豪中銀金融政策=政策金利1.5%の据え置きを決定、予想通り

豪中銀声明=最近のインフレデータは予想にそったもので、過去1年間でCPIは2.1%上昇し、基礎的インフレ率も2.0%近くとなり、2019年、2020年のインフレ率は現在よりも高くなる。豪経済の中心的な見通しは変わらず。GDP成長率は2018年、2019年に3.0%を少し上回ると予想。低水準の政策金利が豪経済を支えている。失業率の低下とインフレの目標達成にさらなる進展が期待されるが、穏やかである可能性。

豪中銀声明=中国経済は小幅に減速し、当局は金融セクターのリスクに引き続き細心の注意を払いつつ、政策を緩和している。世界の見通しに関する不透明要因の1つは、米国の国際通商政策の方向性から生じている。米ドルはここ数カ月の間、幅広く上昇している。

人民日報海外版(6日)=トランプ氏が脅迫や威嚇のドラマを演じていると批判し。チャイナ・デイリー=中国株の下落は企業債務削減に向けた中国政府の取り組みが一因。6月の米貿易赤字が前月比7.3%増の463億ドルと4カ月ぶりに増加しており、「関税がはるかに効果を上げている」とのトランプ氏の主張を根底から否定

麻生財務相=米国のイラン制裁は、今後の金融取引に影響する可能性がある

厚生労働省=6月の毎月勤労統計調査=名目賃金に当たる現金給与総額は前年比3.6%増の44万8919円と、11カ月連続で増加した。実質賃金も2.8%増と2か月連続で増加し、ともに21年5か月ぶりの高い伸び率。

中国人民銀行(当局者の話)=銀行と会合し、人民元の取引で集団行動をとらないように促した。→ 人民元の買い戻しが強まる

中国外貨準備高(人民銀行)=7月末の外貨準備高は前月比+58.2億ドル(予想-121億ドル)の3兆1180億ドルと米中貿易摩擦の激化の中で、予想外に増加へ。→ 増加は単純に人民銀行が保有する外債の価格が上昇したことによる影響を反映した可能性が高い

中国国家外為管理局(SAFE)=人民元の変動が大きい。

トルコ10年債利回りは一時20%まで一時上昇

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