2018/08/24

2018年8月24日(金曜)昨日23日、海外市場の動き

2018年8月24日(金曜)昨日23日、海外市場の動き

米中は次官級通商協議を開催する最中に発表となった、制裁合戦の第2弾へ突入しに第3弾が視野へ。英国政府は合意なしでのEU離脱(ハードブレグジット)に備えた指南書を発表し、物価上昇と年金生活者への不安が広がる。

トランプ大統領は「自分が弾劾されたら市場は崩壊するだろう」と発言(誰も弾劾できないだろう思っての発言では?)。

最近ではコーエン被告がトランプ氏の不倫関係で、口止め料を支払った大統領選での不正行為について証言、マナフォード元選対本部長は有罪判決を受け、セッションズ司法長官とは対立が続き、中間選挙を前にしてどのような影響があるかも相場の焦点に。

新興国通貨は安定する中で、主要通貨で下げ幅が目立ったのは豪ドルで、相変わらずターンブル豪首相の辞任を求める動きは止まらず豪政局の不安が豪ドル売りを招いている。AUDUSDはアジア市場の0.7350台をピークに続落し0.7240台まで前日比1.45下落。NZドルもその影響を受け下げ幅が拡大している。

GBPUSDはブレグジットのリスクを材料も加わり前日比-0.73%と下げ幅は大きい。アジア市場の1.2910台をピークに前日の安値1.2868を割り込み欧州市場で1.2850まで下落。1.2850近辺ではGBP買いが強く一時1.2910まで値を戻すも続かず1.2800台まで下落、1.2800の大台を前にしてようやく下げ止まる。

USDJPYは前日比+0.68%の上昇で、21日の109.77をボトムにトルコリラの安定にトルコ崩壊リスクは消え(薄らぎ?)、米中制裁合戦の第2弾に突入する中でも、111.30台まで3日間続伸し円安傾向が続き、リスク回避の円買いは何処へ? アジア市場の110.52をボトムにアジア・欧州市場では110.93まで上昇と111.00の売り圧力を意識した動きとなっていたが、米国市場に入り株安の中でドル全面高の流れの影響なのか、オプションカットをから上昇が始まり、売りを消化しながら緩やかに111.30台まで上昇中。

欧米株は小幅安で、ダウは-76.62(-0.3%)、NasdaqとS&P500も小幅低下。米10年債利回りは2.826%(+0.0027)と前日とほぼ変わらず、原油価格は67.80台と前日とほぼ変わらず。

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21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=21.0万件(予想21.5 前回21.2万件)→ 予想を下回り改善へ

22:00    USD 6月 住宅価格指数=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.2→0.4%)→ 前回が上方修正されるも前回と予想を下回る

22:45    USD 8月 総合PMI・速報値=55.0(予想56.3 前回55.7)、製造業PMI・速報値=54.5(予想55.0 前回55.3)、サービス業PMI・速報値=55.2(予想55.9 前回56.0)→ 予想を下回る

23:00    USD 7月 新築住宅販売件数=62.7万件(予想64.5万件 前回63.1→63.8万件)、前月比-1.7%(予想2.2% 前回-5.3→-2.4%)

23:00    EUR 8月 消費者信頼感指数・速報値=-1.9(予想-0.7 前回-0.6→-0.5)

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【北米】
8月23日午後1時1分、米国は制裁関税の第2弾で160億ドルに25%の追加関税の発動を発表、直後はドル買いの流れ強まると短時間で値を下げる、中国も報復関税を発動。

ジョージ・カンザスチティー連銀総裁=年内後2度の利上げを支持。トランプ大統領の利上げ批判にFOMCの政策は揺るがず。
トランプ大統領(TVインタビュー)=自分が弾劾されれば市場は崩壊するだろう

パーデュー米農務長官=最大120億ドルの国内農家支援策の詳細を27日公表する可能性がある。

メキシコのグアハルド経済相NAFTA再交渉について=自動車原産地の新たなルールを巡りなお打開できていない

マナフォード、トランプ大統領の元選対本部長=有罪判決をうけ、元顧問弁護士のコーエン被告がトランプ氏の不正行為を認めたことで中間選挙への影響が気なる。

セッションズ米司法長官=トランプ氏が「司法長官が、まったく司法省の統制を取っていないと批判」に対して、私が司法長官にとどまる間、司法省の行動は政治的配慮による不適切な影響を受けることはない

ポンペオ米国務長官=北朝鮮の非核化について話し合うため、来週訪朝すると発表、訪朝は今年で4回目となる。北朝鮮担当特別代表に自動車大手フォード・モーターのスティーブン・ビーガン副社長を任命。

トランプ大統領=新たな政府機関がテクノロジーや産業製品の保護を支援

カプラン・ダラス連銀総裁=現時点で貿易問題の米経済への影響は軽微。中立水準まで利上げ上げをすべきで、今後1年間で3~4回の利上げが望まし。

ボスティック・アトランタ連銀総裁=FOMCではイールドカーブに関する議論に時間を割いた。イールドカーブは利下げ期待を示していない

【欧州】
バイトマン独連銀総裁=ECBはインフレ率が目標に沿っている今こそ刺激策の巻き戻しをすべきで、政策正常化を遅らせてはならない。正常化プロセスは今後数年かけて徐々に。

英国政府=ブレグジットをめぐり、国民や企業に合意なしの離脱への備えを指南。英国はEUと離脱交渉で合意に至っていない。今月21日には協議が再開されたが、EUの外交官によると、合意は非公式な期限である今年10月に間に合わないとみられる。

【アジア・その他】
ターンブル豪首相(23日)=21日の与党・自由党の党首選で勝利したものの、政府内で亀裂が拡大。党首選を受けて内相を辞任したダットン氏に続き、主要与党自由党の党首交代を求めるダットン前内相が十分な支持を確保したと証明できた場合のみ退陣すると表明し、その場合には24日正午に党の臨時会合を開く。

豪政局不安=これまでターンブル豪首相支持してきたコールマン金融相を含む3人の主要閣僚は態度を一変させ、23日に辞任の意向を表明するとともに、党首選の再実施を求めた。→ 豪メディアは、党首選が再実施された場合、ターンブル首相は立候補せず、モリソン財務相が出馬する見通しだと報じた。

中国=米国をWTOに提訴

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