2018/08/03

米雇用統計を前にして思うこと

米雇用統計を前にして思うこと

今週は、日銀、FOMC、BOE、そして、強の米雇用統計を迎えることになる。昨日はBOEが期待通り利上げを実施して(それも予想外の9対0)、インフレ圧力の高まりを強調し、成長・物価見通しを上方修正していたが、結局のところポンドは下落。ブレグジットのリスク気に次回の利上げのタイミングは早くても来年3月のブレグジット後の市場の影響を見極めてからになりそうで、期待を裏切り逆にポンド売りへ。

はたして今日の米雇用統計はどうなるのであろうか? 市場のコンセンサスだが、失業率は3.9%(前回4.0%)、非農業部門雇用者数は19.3万人(前回21.3万人)、平均時給の前月比は0.3%(前回0.2%)、前年比2.7%(前回2.7%)となっている。結果によってドル相場はどのように反応するだろうか?

弱ければ(もちろん程度によるも)、当然最近のドル高傾向と週末のポジション調整でドル売りへと動くことになりそうだが、継続的なドル売りへと変化するかは疑問。EURUSDは1.1680を超えることも考えにくく、GBPUSDも1.3110を超えることも考えにくいのでは? 

仮に強ければ(もちろん程度によるも)、EURUSDは1.5000の大台を意識することになりそうだし、GBPUSDも1.3000を直前にして割り込むことに必死。AUDUSDも0.7300割れも見えてきそうに思えてならない。

じゃUSDJPYは? 米中貿易問題がいきなり制裁関税実施となれば話は別だが、何もハプニングがないとの前提に立てば、強い米雇用統計=米金利上昇=円売りと、新興国通貨安=株安=リスク回避の円高と、両面を考えなければならなくなるからややっこしい。いずれにしても私のチャートからは円売りのサインは点灯したまま。