2019/12/01

今週の主な材料(12/2~12/6) 主役の座は米中通商協議で変わらず

今週の主な材料(12/2~12/6) 主役の座は米中通商協議で変わらず

いつもながら相場変動の材料の主役は米中通商協議で、脇役としてブレグジットとFRBの金融政策。その影響を受け株価と債券利回りが変動し、為替相場もそれに追従と言う流れは変わらず。

詳しくは別途「今週の為替相場を考える」で述べることとして、ここでは今週の経済指標、金融政策や発言など考えてみたい。

今週は12月11日のFOMCに向け、米国発では米雇用統計(12/6)、ISM製造業景況指数(12/2)、ISM非製造業景況指数(12/4)の発表があり、これらのデータをめぐり相場が変動することになりそうです。

農業部門雇用者数の予想は過去3か月の平均値17.57万人を上回る18.3万人と前回の12.8万人から増加が見込まれ、平均時給の前年比3.0%(前回3.0%)変わらずの予想となっています。雇用者数と賃金の両方が予想を上回るか、逆に下回るかで相場変動がより高くなりそうです。

ISM製造業は予想49.5(前回48.3)と強い反面、非製造業の予想は54.5(前回54.7)と弱い予想となっており、最近のPMIでも同じような傾向となっています。これらの結果を受けて予想外に相場が変動することも多い指標で注意が必要です。

豪州発では、12/2に豪中銀(RBA)が金融政策を発表しますが、政策金利0.75%は据え置きとなると思われており、すでに相場に織り込み済みです。ただ、いつもながら声明文やロウ豪中銀総裁発の発言に今後の動向を予測し相場が動くことも多く今回も注目しています。

カナダ発では、12/6に雇用統計が発表となります。米雇用統計と同時刻の発表で結果的には目立ちにくいのですが、CADポジションを持っている人に取っては重要です。失業率の予想は5.6%(前回5.5%)、新規雇用者数は1.59万人(前回-0.18万人)と増加が予想さで、フルタイムが前回-1.6万人と減少していましたが今回この数字も注目しています。

詳しくは別表をご覧下さい。

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