2019/12/13

2019年12月13日(金)23:30分ごろの動き

2019年12月13日(金)23:30分ごろの動き

トランプ氏は米中通商協議の第1段階で合意を承認、英総選挙は与党保守党が大きく議席を伸ばし、1月末の離脱を宣言。ただし、トランプ氏はWSJの記事は間違いと言い、中国側は沈黙とのこと。(そのようなことを示唆するのか確認できず)

市場を取り巻く2大リスクが解消に向かう(向かった)ことへの市場の評価は、株高+債券利回りは上昇からやや軟化し、為替相場は早朝のドル急落の巻き戻しが強まり、GBPUSDも急騰から半値近く値を下げている。

米10年債利回りは1.946%の高値から1.854%まで緩やかに低下、アジア・欧州株は上昇するも、米株現物は小幅安からスタート。

USDJPYは、早朝に英総選挙の世論調査の保守党勝利の予想を引き金にGBPJPYが急伸し、米中通商協議の第1段階の合意との報道もあり一時109.71まで円売りが加速。さすがに110円の大台を試すことはなく、トランプ大統領の「WSJの関税に関する記事は間違っている」との報道もあり109.20台へ一時軟化。

総選挙で保守党の勝利に沸くGBPUSDは、早朝の英総選挙の世論調査に1.3160→1.3515まで急騰後は、アジア・欧州・米国市場と緩やかに下落し、期待通り保守党の大勝にも1.3320台まで下落して推移している。

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8:50    JPY 日銀短観:前期比=大企業製造業業況判断=0(予想2 前回5)、先行き=0(予想3 前回2)、大企業非製造業業況判断=20(予想16 前回21)、先行き=18(予想16 前回15)、大企業全産業設備投資=前年比6.8%(予想6.0% 前回6.6%)→ 製造業は弱く,非製造業の現況も弱いが、非製造業の先行きと、設備投資は前回を上回るも勢いは見られず。

13:30    JPY 10月 鉱工業生産・確報値=前月比-4.5(予想 前回-4.2%)、前年比-7.7(予想 前回-7.4%)、設備稼働絵率=前月比-4.5%(予想 前回1.0%)→ 予想外のマイナス幅が拡大へ。
16:00    GER 11月 卸売物価指数=前月比-0.1%(予想 前回-0.1%)、前年比-2.5%(予想 前回-2.3%)

18:30    GBP 11月 BOE/TNS次の12か月インフレ率=3.1%(予想 前回3.3%)

22:30    USD 11月小売売上高=前月比0.2%(予想0.5% 前回0.3→0.4%)、除く自動車前月比0.1%(予想0.4% 前回0.2→0.3%)→ 予想を下回る

22:30    USD 11月 輸入物価指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回-0.5%)、前年比-1.3%(予想-1.2% 前回-3.0%)

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【米中通商協議関連】
トランプ大統領(WSJ紙)
〇中国との貿易協議で限定的な合意案を承認した。
〇15日に発動予定だった追加関税も見送る。一方で、中国からは米国産農産物の輸入拡大などの譲歩を引き出した
〇合意案では中国が2020年に500億ドル相当の米国産農産物を購入。米国はこれと引き換えに、多くの中国製品に課されている関税を現行の15~25%から引き下げるという。

トランプ大統領
〇WSJの関税に関する記事は間違っている。

【英総選挙】
〇与党・保守党が単独過半数議席を獲得し地滑り的勝利へ。ブレグジットの完遂を付託されたと勝利宣言、来年1月31日にEUを離脱するとあらためて表明し、

中国側
〇トランプ氏は合意を承認したものの、中国側が沈黙を保っている
〇中国の国営メディアや貿易交渉に関わっている省庁機関はこの日、トランプ氏の貿易合意についての発表を一切行っていない。

日銀
〇 日銀は18─19日の金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を決める可能性。

独連銀(現状のシルクは下向き)
〇家計の購買力が低下する中、輸出の好転見込みにもかかわらず、国内経済はさらなる低迷の年を迎えると指摘
〇2020年の実質GDP0.6%へと半分に引き下げた。
〇内需の伸びはおそらく、これまで数年のブーム期ほど力強いものにはならないだろう
〇主に雇用の伸びの著しい減速を背景に、家計の実質可処分所得が落ち込んだことが主因だ
〇2020年見通しGDP1.5→0.5%、2021年2.4→1.4%、

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