2019/12/10

2019年12月10日(火)昨日9日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年12月10日(火)昨日9日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

11日の米CPI+FOMC、12日のECB理事会+ブレグジット、15日の米国の対中第4弾制裁発動を控え、株・債券・為替相場と積極性に欠ける動きはやむなし。

為替相場はコモディティ通貨が総じて軟調で、英総選挙の保守党勝利の期待にGBPは底堅く、EUR+JPYは0.1%の変動幅に届かず。米株は小幅安、米10年債利回は小幅低下するも、逆に2年債は小幅上昇。WTIは一時58.23ドルまで下落後に一時前日終値を回復するも伸び悩む。

トランプ氏は「米中通商協議は順調」とあり、中国は米産大豆の購入を増やし、中国商務省次官補は「早期の通商合意を期待」と言い、パーデュー米農務長は「追加関税が発動されるとは思わない」と発言もあり、何らかの合意を期待したくなる。

USDJPYは、米中通商協議をめぐる動きは不透明で動けず、待ちの一手。ただし、何らかの合意を期待する発言は残るも、一日を通じて108.43~68と25ポイントのレンジで推移し、先週末の終値108.56とほぼ同水準で推移中。

EURUSDは、1.1053~78の25ポイントのレンジで推移。偶然ながら今のところUSDJPYのレンジと同じで、結局はビックイベントの結果を見守る動きへ。12日の英総選挙の結果でGBPUSDが動き、それに連動する動きが強まる可能性もあり、基本は若干ならがビット気味。

AUDUSDは、0.6820~39の19ポイントのレンジで、週末の中国貿易収支の影響なのか若干値を下げてスタートし、結局はオープンと大きな変化は見られず。12日の英総選挙の結果に連動することもあり、期待はビットながら積極的な買いもできず。また、米中通商協議の結果で連動することも間違いない。

USDCADは1.3265を高値に一時1.3220台まで下落と、若干ながらCAD買いの流れに。トランプ米政権と下院民主党は、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)を巡る非公式合意を目前にしていることもあり、この材料だけをとればCAD買いなのだが。

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【米中通商協議関連】
トランプ氏
〇米中通商協議は順調

パーデュー米農務長
〇5日に追加関税を課す期限がやって来るが、これが発動されるとは思わない。いくらか取り下げる可能性もあると思う。

中国商務省の任鴻斌次官補
〇できるだけ早期に中国と米国の双方が納得する通商合意を得られることを期待

中国の輸入業者
〇12万トン相当の米国産大豆を購入 → 中国は6日、米国産大豆および豚肉の一部について輸入関税を免除すると発表しており、関税免除を受けた対応とみられる。

ペロシ下院議長 新生NAFTA(USMCA)
〇トランプ米政権と下院民主党は、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)を巡る非公式合意を目前にしている。
〇早ければ今月中に同協定が承認される道が開かれる
〇ペロシ下院議長は、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表とメキシコのセアデ外務次官がここ1週間で文書化した協定改定条項を精査している。

【ブレグジット関連】
調査会社ICM
〇保守党42→42%、労働党35→36%。いずれの政党も単独過半数に届かない「ハングパーラメント」を回避するには、一般に7ポイントの差をつける必要がある。
〇どの政党が過半数与党として最善かとの質問には、保守党との回答が36%に達し、労働党の23%を大きく引き離した。

NY連銀の11月米消費者インフレ期待
〇2013年の調査開始以来の低水準だった前月から回復
〇1年先中央値2.38→2.4%、3年先中央値2.4→2.5%、

バンカメ・メリル 来年第2四半期までに70ドル超えも
〇OPECとその他の主要産油国による減産が順守され、米中通商合意など経済面で明るい材料が生じた場合、2020年の第2四半期までに原油価格が1バレル=70ドルを超える可能性がある

習主席(中国とEU)中国国営テレビ
〇速やかな投資協定締結を望む
〇関係強化を望んでいる、市場アクセスの改善を目的とした投資協定について交渉している。

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