2019/12/24

2019年12月24日(火)昨日23日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年12月24日(火)昨日23日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

メリー・クリスマス! 
クリスマス休暇の相場の中、米株は上昇からスタートし100ドル超の上昇と強く、米債利回りも上昇し10年債利回りは一時1.938%、2年債も1.656%まで上昇と、材料だけはドル買い。

弱い米耐久財受注、強い米新築住宅販売と強弱混在、中国発の材料では王毅外相が「米国の対中制裁」と「中国領土主権の干渉と中傷」を批判。また、中国政府は850品目の関税引き下げの発表と、人民銀行は銀行の預金準備率(RRR)の広範な「目標を絞った」引き下げを示唆。

為替相場は、クリスマス休暇で市場参加者が激減する中で、GBPの下落とAUD+NZDの上昇が目立ち、結果論ではGBPNZDが-0.9%近く下落している。

GBPUSDの下落は薄商いの中で、英総選挙の与党保守党大勝と材料出尽くに、クリスマス休暇・年末のポジション調整と思われるGBP売りは止まらず。アジア市場の1.3032を高値に欧米市場では1.2905をボトムにようやく下げ止まるも、1.2959を戻り高値に買い戻しも限定的。

USDJPYは、米中首脳の電話会談を受けたリスクオン期待と株高の流れに、アジア市場の早朝に109.54の高値を付けるも、欧米市場では投機筋不在に109.34~45の10ポイントレンジで、米株高+米債利回りの上昇にも動けず。

USDCADは、アジア市場の1.3141をボトムにし1.3145~60の狭い動きから、米国市場に入り、予想を下回るカナダGDPの発表を受け一時1.3177まで上昇するも続かず。米国市場の終盤にかけて1.3143まで値を下げ、結局は前週終値水準とほぼ変わらず。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

22:30    CAD 10月 月次GDP=前月比-0.1%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比1.2%(予想1.4% 前回1.6→1.5%)

22:30    USD 11月 耐久財受注=前月比-2.0%(予想1.5% 前回0.5→0.2%)、除く輸送機器=0.0%(予想0.1% 前回0.5→0.6%)

0:00    USD 11月 新築受住宅販売=前月比1.3%(予想-0.5% 前回-0.7→2.7%)、71.9万件(予想3.5万件 前回73.3→71万件)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

中国の王毅外相(23日国営TV)
〇国の中国に対する貿易、経済、科学分野での制約や中国統治権への「中傷」が世界の安定と発展に影響を与えている。
〇米国は経済、貿易、科学、技術など様々な分野で中国に引き続き制約を課し、圧力をかけているほか、中国の領土主権に関する一連の問題においても干渉し、中傷している

中国の李克強首相
〇中小企業の借り入れコスト引き下げに向けた一段の措置を検討する方針で、銀行の預金準備率(RRR)の広範な「目標を絞った」引き下げなどが含まれる

他の中国関連
〇中国政府は850品目の関税引き下げ、来年1月1日から冷凍豚肉や医薬品、紙製品、一部のハイテク部品など産品への輸入関税を引き下げると発表した。
〇中国人民銀、低金利による資産バブルリスクを警戒-金融時報
〇中国、広範なセクターで一段と市場開放-民間企業の資金調達支援
〇中国、日本産牛肉輸入を18年ぶり一部解禁-30カ月未満の骨なし肉対象

ロシア産天然ガスをドイツへ直送する海底パイプライン「ノルドストリーム2」
〇米国では20日、ノルドストリーム2事業に参画する企業に制裁を科す法案がトランプ大統領の署名を経て成立した。
〇CDUのペーター・ベイヤー議員は独公共ラジオの番組で「制裁はノルドストリーム2パイプラインの完成を一時的に遅らせるだろう

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※