2019/12/08

最新のIMMポジションから (12月8日)

最新のIMMポジションから (12月8日)

集計日が12月3日(火)の最新データのIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションの合計で、直近の3週を比較して見ると-199,103、-219,395、-211,163と、増減しながらも、20万コントラクト台の大台近くで推移しています。

前週と比較して見てみると、リスクオンの影響なのか円、スイスが、米国・EUとの通商問題や一部の国の政局を意識してなのかユーロでショートが拡大しています。一方、ポンド、カナダドル、豪ドル、NZドルでロングが拡大しています。

ポンドは、ご存じの通り12日の英総選挙で与党保守党の圧勝を期待した動きで、カナダドル、豪ドル、NZドルは米中通商協議の楽観的な動きもあり、今まで経済的に弱く利下げ継続の思惑にショートが拡大していた反動ではないでしょうか。

円は-47,823コントラクトと前週比でも8,232ショートが拡大しています。10月15日から8週連続しショートポジションが続き、今回はステージで最もショートが大きく、円先安期待が強いことがわかります。

ユーロは-69,049コントラクトと前週比で7,633ショートが拡大しています。昨年10月2日から62週間続くショートポジションに変化は見られず、水準的には6月11日の-86,792コントラクトに次ぎ7通貨で最も売り込まれている状態は変わらず。積みあがったショートの巻き戻しを意識しているのか、来年にEURが大幅高となることを予想する動きもありますが、米中通商協議とトランプ大統領の再選の有無次第では?

ポンドは-30,050コントラクトと前週比では6,526ロングが拡大しています。8月6日のショート147,418からソフトブレグジットを期待して減少傾向にありますが、12月12日で与党保守党の勝利の可能性が高まる中で、ポジション的にはショートで、先週のポンド高の流れが続く可能性も。

カナダドルは+21,471コントラクと、7通貨ペアで唯一ロングの座を維持しており、4週間ぶりに前週比で小幅ながら1,127のロングとなりました。市場のカナダドル先高期待の表れと思いますが、先週金曜日では強い米雇用統計に反して、カナダ雇用統計は弱く撃沈気味。

豪ドルは-36,433コントラクトと前週比では、8,922コントラクトと小粒ながら2週連続してロングが拡大しています。昨年の4月10日から87週間にわたりショートポジションが続いていますが直近は減少気味で、11月5日からポジションの変化が感じられます。

詳しいデータは別表をご覧ください。


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