2019/12/17

2019年12月17日(火)23:00時ごろの動き

2019年12月17日(火)23:00時ごろの動き

アジア市場では日経平均株価+上海総合は上昇するも、欧州市場に入り独DAXは弱く英FTSEも強さは見られず。ダウ先物は持ち直し前日ほぼ変わらず、米債利回りは小幅低下。

為替相場は直近ヒーローのGBPUSDは、早朝の1.33230を高値にクロスを含め利食いのGBP売りが集中し1.3130台まで続落。 欧州市場の序盤では英政府が「ブレグジットの移行期間を延長せず」との発言や「英雇用統計」を材料とした利食いが集中し弱さが目立ち、AUD+NZDも右に同じ。結局は英総選挙の与党保守党有利の流れにのり、GBP先高期待のロングポジションの巻き戻しが主と思われ、GBP高の流れは変わらず。

EURGBPがアジア・欧州・米国市場の序盤と上昇傾向を維持し0.8354→0.8500まで続伸し、この影響もありEURUSDは1.1129をボトムに1.1170台まで上昇している。

USDJPYは動かず蚊帳の外で、大枠109.49~63(共にアジア市場で達成)のレンジを抜け出せず。クロスではGBPJPYの下落が目立っている。

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5:00    NZD 第4四半期 ウェストパック消費者信頼感=109.9(予想 前回103.1)→ 前期から大幅に改善へ

9:00    NZD 12月 ANZ企業信頼感=-13.2(予想 前回-26.4)、企業景況感=17.2(予想 前回12.9)

9:30    AUD 豪中銀 議事要旨公表
18:30    GBP 11月 雇用統計:失業率=3.5%(予想 前回3.4%)、失業者数増減=2.88万人(予想2.45 前回3.3→2.64万人)、ILO失業率=3.8%(予想3.9% 前回3.8%)、ボーナスを含む平均賃金=3か月前年比3.2%(予想3.4% 前回3.6→3.7%)、除くボーナス平均値=3か月前年比3.5%(予想3.4% 前回3.6%)→ 失業率は予想を下回るも前回と変わらず、失業者数は予想と前回を上回る、含むボーナスの平均賃金は予想外に低下。

19:00    EUR 10月 貿易収支=季調前280億ユーロ(予想170億ユーロ 前回187億ユーロ)、季調済245億ユーロ(予想200億ユーロ 前回183→137億ユーロ)

22:30    USD 11月 建設許可件数=前月比1.4%(予想-2.9% 前回5.0%)、148.2万件(予想141.8万件 前回146.1万件)→ 予想を大幅に上回るも前回からは大幅低下へ

22:30    USD 11月 住宅着工件数=前月比3.2(予想2.3% 前回3.8→4.5%)、136.5万件(予想134万件 前回131.4→132.3万件)

22:30    CAD 10月 製造業出荷=前月比-0.7%(予想0.0% 前回-0.2%)、。

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レーン・フィンランド中銀総裁
〇予想インフレ率が明確に2%近くまで戻り、コアインフレへの影響が目に見えるようになるまで、ECBの金融緩和政策は続く。
〇ユーロ圏諸国は経済の支援で果たすべき責務をほとんど顧みず、ECBに対応を要請するばかりだ。
〇ECBは、債務危機などにさまざまな政策対応を講じてきた。その処置は概ね成功したが、非伝統的措置には財政ファイナンスとの指摘もつきまとう。
〇ユーロ圏のインフレ率は、今後低下する見通し

ミュラー・エストニア中銀総裁
〇インフレ目標に柔軟性を持たせる必要があると主張、目標バンドの設定を検討することも可能。
〇一定の状況下では、2%前後で、おそらくこれまで以上の柔軟性を持たせてもよい。
〇ECBはインフレ率を「2%に近いが2%を下回る」水準に維持することを目標にしているが、インフレ率は2013年以降、目標を下回っている

英政府
〇EUと現在の経済的関係を維持する「移行期間」を延長せず、予定通り2020年12月末に終える条項を追加する見通し。
〇ただ移行期間終了までにEUとの交渉がまとまらなければ、混乱に陥る恐れもある。
〇英政府は20年1月末までのEU離脱を目指している。離脱後は貿易ルールなどの急変による混乱を防ぐため、EUの貿易や関税のルールが適用される移行期間に入る。原則20年12月末で終了するが、英とEUの合意で最長2年間延長できる。

英首相報道官
〇2021年1月までにEUとの新たな関係を構築する。
〇EU離脱後、直ちにEUとの将来の関係について交渉を開始する

カプラン・ダラス連銀総裁
〇マイナス金利が有効なのかは疑問で、マイナス金利は金融セクターを害する
〇2020年の米成長は2%前後に、失業率は3.5%前後に

ハーパー豪中銀政策委員
〇さらなる利下げを急ぐことは景気過熱を招く恐れ

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