2019年12月16日(月)14:45時ごろの動き
英総選挙で与党保守党の圧勝でブレグジットがつつがなく実施され、米中通商協議の第1弾の合意にこぎつき米中貿易戦争の緩和期待が強まるとみるのか? この読みの程度次第で今後の相場展開は大きく変わってくる。
少なくとも、その後も反応は株高+債権利回り上昇+ドル売りで、直近でも株価の上昇傾向が反転する様子は見られず、米債利回りは緩やかに上昇を続けている。
問題は為替相場で、英総選挙の結果に今日を含めGBPUSDでポンド買い強くドル売りをリードしている可能性も捨てきれないが、全体的にドル買いへ動くのか、ドル売りへ動きたいのか、今一つはっきりしない。
リスク回避の動きを意識するなら、JPY+CHF売りが強まることになりそうだが、110円を超える気配は今のところ感じられず。
これが年末に向けた特殊な反応なら致し方ないが、米中の第1弾の合意署名が1月にずれ込み、不透明感が続くような事態だけは避けてほしい。
今日の中国の鉱工業生産、小売売上高、固定資産投資は全て予想と前回を上回り予想外に強い数字となるも、上海総合は積極的な強さ見られず、AUDUSDも直後に一瞬上昇するも、すぐに元の水準に逆戻り。
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9:01 GBP 12月ライトムーブ住宅価格=前月比-0.9%(予想 前回-1.3%)、前年比0.8%(予想 前回0.3%)→ 予想と前回を上回る
11:00 CNY 11月 鉱工業生産=前年比6.2%(予想5.0% 前回4.7%)→ 予想と前回を上回る
11:00 CNY 11月 小売売上高=前年比8.0%(予想7.6% 前回7.2%)→ 予想と前回を上回る
11:00 CNY 11月 固定資産投資=前年比5.2%(予想5.2% 前回5.2%)→ 予想と前回を上回る
13:30 JPY 10月 第三次産業活動指数=前月比-4.6%(予想-3.6% 前回1.8→2.3%)→ 前回が上方修正されるも予想を下回る
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エルドアン・トルコ中銀総裁
〇約1世紀前のオスマン帝国によるアルメニア人殺害事件を「ジェノサイド(民族大量虐殺)」と認定する決議案を米上院が可決したことについて、対抗措置として米国の核弾頭が配備されているトルコ南部インジルリク空軍基地を閉鎖する可能性があると述べた。
日銀短観の企業物価見通し
〇企業が想定する消費者物価の前年比上昇率は、平均で1年後が0.9→0.8%に低下。3年後1.0→1.0%、5年後1.1→1.1%。
豪政府(2019/20年度(19年7月~20年6月)の年央経済財政見通し)
〇GDPや賃金、財政黒字の見通しを下方修正。
〇19/20年度の成長率見通しは、2.75%→2.25%に下方修正。20/21年度の見通しは2.75→2.75%に据え置いた。
〇賃金上昇率見通しは19/20年度が2.75→2.25%に引き下げた。
〇失業率見通しは19/20、20/21年度ともに従来の5→5.25%に修正した。
〇19/20年度の財政黒字見通しは71→50億豪ドルに引き下げた。
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