2019/12/06

2019年12月6日(金)昨日5日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年12月6日(金)昨日5日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

米中通商協議をめぐり、トランプ氏は「交渉は順調に進捗」している。ムニューシン財務長官は「交渉は起動に乗っている」とあるも、「交渉期限を設けていない」とあり、15日の制裁関税発動の有無は微妙。ただし、制裁回避の期待感は変わらず。

為替相場は、小幅ながら総じてドル売りへ。不透明な米中通商協議の外枠にあり、12日の英総選挙で与党保守党が過半数を占め、秩序あるブレグジットの可能性が高まるとの見通しにGBPは強く、GBPUSDは上昇傾向を緩やかに続け、1.3100台をボトムに一時1.3166まで上昇し、7か月ぶりの高値圏で推移。

米株は上下変動しながらも前日と大きな変化は見られず、米10年債利回りは一時1.82%まで上昇後、1.8%近辺で推移。WTIはOPECプラス委員会の大幅減産案に一時59.12まで上昇後、58ドル台半ばで推移。

EURUSDも弱さが目立った独製造業受注、ユーロ圏小売売上高にもEUR売りは見られず上昇傾向を維持。アジア市場の1.1078をボトムに米国市場に入り1.1108を高値に、上げ渋るも引き続き1.1100近辺の高値圏で推移。

USDJPYは、アジア・欧州市場では108.77をボトムに109円台トライ失敗。米国市場に入り、米中通商協議をめぐるネガティブ・ポジティブの思惑が交差する中、積極的にJPY売りポジションも積み上げられず、「米中は米国産農産物の購入額を巡り依然として対立」との報道もあり、108.60台まで値を下げるも大きな変動は見られず。

USDCADはCAD買いを継続中。前日のカナダ中銀の声明で「成長は今後数年にかけての小幅に加速する」との見通しに利下げ観測が遠のき、1.3280近辺から急落した流れを維持。今日もレーン・カナダ中銀副総裁から「GDP成長は急速に鈍化したが、一時的にとどまるだろう」との発言や、カナダ貿易赤字は予想外に減少、Ivey購買部協会指数も60と前回48.2から大幅に拡大。1.3150台で下げ止まるも1.3200台をトップとした流れを継続中。

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22:30    USD 週間新規失業保険申請件数-20.3万件(予想 前回21.3万件)

22:30    USD 10月 貿易収支=-472億ドル( 予想-478億ドル 前回-525→-511億ドル)

22:30    CAD 10月 貿易収支=-10.8億カナダドル(予想-13.7億カナダドル 前回-9.8→-12.3億カナダドル)

0:00    USD 10月 製造業新規受注=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.6%)、除く輸送機器=前月比0.2%(予想 前回-0.1→ -0.3%)

0:00    USD 11月 耐久財受注・改定値=0.5%(予想0.6% 前回0.6%)、除く自動車=0.5%(予想0.6% 前回0.6%)

0:00    CAD 11月 Ivey購買部協会指数=60.0(予想 前回48.2)→ 前回を大幅に上回る

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【米中通商協議関連】
トランプ大統領
〇米中通商協議について、両国は会合を重ねており、「交渉は順調に進捗」している
〇15日の対中関税発動、様子を見守る必要がある。
ムニューシン財務長官
〇中国との通商協議の交渉は起動に乗っている。
〇合意に向けた交渉が活発に行われ、両国は次官級の電話協議を実施している。
〇トランプ大統領は正しいディールを行うと言っており、交渉期限を設けていない。
ダウ・ジョーンズ・WSJ
〇米中は米国産農産物の購入額を巡り依然として対立

OPECプラス委員会
〇現行で日量120万バレルの協調減産量を50万バレル拡大し170万バレルとする案を取りまとめ、提言した。これは世界全体の供給量の1.7%に相当する。

米民主党のペロシ下院議長
〇トランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る弾劾手続きで、弾劾訴追状の作成を下院司法委員会に指示。

レーン・カナダ中銀副総裁
〇世界的に通商摩擦が激化する中で、カナダ経済は力強さを発揮
〇中銀は「10月に示した成長・物価見通しへの自信を深めている」
〇米中貿易摩擦が解消されたとしても、世界経済を巡る不確実性が続く可能性は高く、その影響は持続的なものになる。
〇貿易摩擦に起因するリスクを市場価格が完全に反映しているかは依然として明確ではない。

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