2019/12/19

2019年12月19日(木)23:00時ごろの動き

2019年12月19日(木)23:00時ごろの動き

予想外に弱い米フィラデルフィア連銀製造業景気指数を引き金に、米債利回りは軟化しドル売りへと動く。BOEは期待通り政策金利の据え置きを決定するも、政策委員2名は利下げを主張。スウェーデンは0.25%引き上げ0.0%に。ノルウェー中銀は1.5%の据え置きを決定。

為替相場は、米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が0.3%(予想9.0 前回10.4)と予想外に弱い数字に、米債利回りは軟化し、ドル売りへと動く。

USDJPYは、アジア市場の高値109.68をピークに緩やかにって以下し109.40台をボトムに下げ止まっていたが、JPY買いが強まり、109.50台→109.30台へ下落。米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想外に弱い数字でJPYのショートカバーが広まり、最近のレンジ下限を下回っている。

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BOE金融政策委員会
〇政策金利0.75%、資産買い入れプログラム4350億ポンド、社債喜入枠100億ポンドの据え置きを決定、EU離脱新段階で政策余地を温存。
〇メンバー2人は再び利下げを主張

スウェーデン中銀
〇政策金利-0.25→0.0%に予想通り引き上げた。
〇景気と物価は勢いを欠くが、家計の債務膨張に歯止めがかからず、異例の緩和策をこれ以上続けられないと判断。
〇マイナス金利に動いたのは、副作用が無視できない水準まで高まってきたためだ。
→ マイナス金利政策を断念して利上げに動けば、通貨高が進んで景気や物価に悪影響を及ぼすという問題もある。通貨高への警戒が強いユーロ圏や日本では、マイナス金利脱却へのハードルは高くなる

ノルウェー中銀
〇政策金利1.5%の据え置きを予想通り決定。
→ ノルウェー中銀は過去15カ月で計4回の利上げを実施したが、国内外で成長が鈍化するなか、タカ派的バイアスを徐々に修正している。
〇オルセン総裁は「先行きの見通しとリスクバランスに関する理事会の現在の評価は、政策金利が当面は現行水準で維持される可能性が高いことを示唆している」

黒田日銀総裁
〇海外経済面には若干明るい兆しがみられるものの、リスクは全体としてはなお高水準
〇引き続き緩和方向を意識した政策運営が適当。
〇現在の超長期金利がもう少し上昇しても「おかしくない」
〇金融政策は必要があればマイナス金利の深掘りもあり得るとしたが、低金利長期化による金融機関経営への影響など副作用にも配慮する考えを改めて説明
〇日本経済については「特に製造業のマインドに慎重な面がみられ、輸出生産に弱めの動きがみられるのは事実」
〇設備投資が底堅く推移していることに加え、10月からの消費税率引き上げの需要面への影響も前回の増税時より小さいとの認識
〇大型の経済対策が「国内需要を大きく下支えし、日本経済の持続的な成長につながることが期待される」

中国商務省の高峰報道官19日
〇米国との「第1段階」通商合意文書の署名を巡り、米中両国が緊密に連絡を取り合っている。
〇合意内容について発表すべき情報は今のところない。

エリザベス女王
〇1月31日にEUを離脱することが政府の最優先
〇政府は世界の先進国と貿易交渉を行うだろう

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