2019/12/27

2019年12月27日(金)昨日26日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2019年12月27日(金)昨日26日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

欧州勢は不在、為政者も不在の中で、クリスマス明けの米国市場は活況。この流れがどこまで続くのか?

為替相場は、ドル売りの流れが強くGBP+AUD+NZDが上昇する反面、株高+資源価格の上昇のリスクオンにリスクヘッジ通貨のJPYとCHFは弱さが目立ち、特にJPYは他通貨でも全面安。

米株は上昇傾向止まらず!Nasdaqは高値を更新し9000ドルの大台を達成、ダウもS&Pも上昇へ。米10年債利回りは一時1.919%まで上昇後に1.8927%まで下落するも、結局は1.9%の大台を復活。原油価格(WTI)は需給を反映したのか61.83ドルまで一時上昇。年末年始はガソリン価格の上昇が気になる。

具体的で新鮮味は落ちるも、トランプ氏は「米中は貿易合意に関して署名式を行う」とあったし、耿爽報道官は「両国の交渉チームが合意文署名に向けた具体的手配などの事務連絡を密接に取り合っている」とあり、米中通商交渉の進展が市場に与える材料と安心感が相場を支配。

USDJPYは、クリスマス休暇前の109.30台からアジア市場は上昇でスタートし欧州勢不在の中で、米国市場に入り株高+原油高のリスクオンに一時109.68まで上昇と、クロスでもCADJPYの+0.7%の上昇をベストにJPY売りが目立っている。ただし、12月16日から続く、109.20~70のレンジ内での動きは今のところ抜け出せず。

さて、投機筋中心のこの時期、どこまでJPY売りをリードすることができるか? FXの取引の70%近くがアルゴリズムを使ったシステム取引との記事もあったが、テクニカルだけ見るとJPY売りの流れは変わらず。上下共に実需筋のオーダーが不在で一度変化すると止まらなくなる可能性も。

GBPUSDは1.3000の大台を何とか復活。英議会は休会中で材料も見当たらないが。1月末のEU離脱協定が締結される可能性と、2020年末までで移行期間が終わる可能性を市場は意識。現在の水準を標準として意識するより、議会明けの1月上旬からGBP相場がどのように変化するのかが気になってします。それまでは短期投機筋の独断場になりそうだが。

USDCADは18日終値1.3114を割り込み1.3108近辺で推移。この流れで終われば10月末の1.3087以来の安値(CAD高)で終わることになりそう。16日から続く大枠1.3100~80のレンジ内での動きながら、引き続きCAD高を期待中。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

中国社債の不履行(日経新聞)
〇2019年の社債の債務不履行額は1600億元(2.5兆円)と過去最高を更新。
〇財政負担の膨張を恐れる中国当局が経営への過度の介入を控えた結果、地方政府系や国有企業の不履行額が400億元と前年の3倍以上に膨らんだ。
〇22年末までに満期を迎える社債は1.6兆ドル上り、借金依存の成長は限界が近づいている

FOMCメンバーは11連銀(除くNY連銀)の内、4人が持ち回りで交代、7人の理事は投票権維持(2名空席)
〇投票メンバーは毎年輪番制となっており、来年1月からは、メスター・クリーブランド連銀総裁、ハーカー・フィラデルフィア総裁、カプラン・ダラス連銀総裁、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が新たに投票権を得る。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※