2019/12/05

2019年12月5日(木)14:30時ごろの動き

2019年12月5日(木)14:30時ごろの動き

米中通商協議のフェーズ1の合意期待は残り、日本政府の経済対策の事業規模が26.0兆円程度に内需拡大期待は強く、ポジティブに考えれば株高要因となるが? 

ブルームバーグ報道では、主要生保9社の保有米ドル資産のヘッジ率は46%(38.2兆円そのうち、ドルヘッジを施している資産は17.7兆円と、単純計算で仮にフルヘッジするとしたら20.5兆円の円買い要因に。今の相場に関係なく長い話で恐縮ながら円相場が動かなければハッピーな材料だが、仮に円高へ動けば円買い要因とも言えそう。

日経平均株価、上海総合と上昇傾向を維持。米2年債利回りは横ばいながら、10年債は1.762%近くまで低下。アジア市場の為替相場は、AUDUSDが昨日の豪GDPに続き、弱い豪貿易収支と小売売上高を受けて値を下げた以外には特に材料もなく、昨日の海外市場での大きな変動とは対照的に動きは緩慢。

USDJPYは、108.79~93の14ポイントレンジで、何をか言わん。米中通商協議の新たな材料がでるのを見守るのみ。

AUDUSDは、豪貿易収支の黒字額が予想外に減少、小売売上高も弱く、0.6855→0.6833まで下落し、以降はこのレンジ内で推移と動きは緩慢。

EURUSDは、1.1077~87の10ポイントレンジで、こちらも何も言うことはない。

GBPUSDは1.3101~18と、1.31の大台を引き続く維持。トレンドはすでに変化しており、前日NY市場の安値1.3080台をボトムに再上昇できるか?

USDCADは昨日のカナダ中銀の声明をうけ来年まで利下げなしとの思惑が強く、ポジティブ材料に反応。今日も1.3202を高値に1.3180まで下落し、以降はこのレンジ内で推移。1.3240~50近辺は売り圧力が強そう。

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9:30    AUD 10月 貿易収支=45.02億豪ドル(予想65億豪ドル 前回71.80→68.47億豪ドル)→ 前回分が下方修正され、下方修正されえた前回分と予想を下回る

9:30    AUD 10月 小売売上高=前月比0.0%(予想0.3% 前回0.2%)→ 予想を下回る

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【ウイグル法案可決関連】
中国の政府系メディア
〇米下院によるウイグル人権法案可決を受け、米国を非難し、強力な報復措置を呼び掛ける論説を掲載。
米上院外交委員会のリッシュ委員長(共和党)
〇中国政府による新疆ウイグル自治区でのイスラム教少数民族弾圧を巡りトランプ政権に強硬な対応を求めるウイグル人権法案の前進に向け、他の上院議員と協力して取り組む考え。

【米中通商協議関連】
ナティクシスのエコノミスト
〇中国が米国と暫定的な貿易合意を結ぶことができなければ、中国政府は人民元を切り下げる可能性がある。

米上院外交委
〇対ロシア制裁法案を来週にも採決。

独政府文書(ハンデルスブラット紙)
〇今月13日に開かれる連邦・州政府の予算会議で提示される文書で、連邦・州政府および地方自治体の今年の公的部門収支は395億ユーロの黒字となり、黒字幅は⑱年の453億ユーロから若干縮小し20年には黒字幅が45億ユーロへと大幅に縮小し、その後も縮小傾向が続く見通しだ。

主要生保9社の保有米ドル資産のヘッジ率は46%(ブルームバーグ)
〇国内の生命保険会社が保有する外債投資の為替リスクを回避するためのドルヘッジ比率がここ10年で最低水準となっている。ヘッジコストが割高なまま推移しているうえ、ドル・円相場が値幅の狭い推移を続けていることが背景にある。
〇ブルームバーグの試算によれば、日本の主要生保9社が保有する米ドル建て資産は9月末時点で38兆2000億円規模。そのうち、ドルヘッジを施している資産は17兆7000億円程度で、比率では約46%と少なくとも2009年以降で最低水準に達している。

日本経済対策の事業規模の最終案(ブルームバーグ)
〇経済対策の民間支出を含む事業規模を26.0兆円程度、財政支出を13.2兆円とする最終案を政府与党政策懇談会で提示した。閣議決定を経て発表する。

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