2019/12/15

最新のIMMポジションから (12月15日)

最新のIMMポジションから (12月15日)

集計日が12月10日(火)の最新データのIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションの合計を前週と比較すると、-211,163→-196,236コントラクトとショートが14,927減少しています。

12月6日の強い米雇用統計後の集計でポジションがどのように変化していたのか興味を持って臨みましたが、結果を見るとIMMではドル売りへと動いていたことになり、市場の関心は12月12日の「英総選挙」と、15日の「米国の対中制裁関税の発動」の有無にすでに移っていたとも考えられます。

集計時点(12月10日)での市場の予想は、英総選挙の世論調査で与党保守党の勝利を期待しポンドのショートが減少しています。一方、米国の対中制裁関税の発動では回避を期待しながらも、トランプ大統領の予期できない行動に困惑気味だったとも思われます。

カナダドルは引き続き唯一ネットロングを維持していますが水準的には20,741コントラクトと少額で、今回はカナダドルと豪ドルが若干ですがショートに、逆に他の円、ユーロ、ポンド、スイスイ、NZドルの5通貨は強弱の差はあるもロングが増加しています。

詳しくは別表で確認してください。英総選挙で与党保守党の予想外の大勝と、米中両国は貿易交渉の第1段階の文書で合意したことが、次回の12月17日の集計日のデータでどのように変化しているのか非常に興味深いものがあります。


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