2019/12/16

2019年12月16日(月)22:45時ごろの動き

2019年12月16日(月)22:45時ごろの動き

欧州は株高の流れは変わらず、米株先物も強い。米債利回りは上昇傾向にあり、WTIは60ドル台へ突入。為替相場は、リスクオンを意識してかJPY+CHFの勢いは削がれ、逆に他の主要通貨はドルに対して全面高。

先週末に続き、ドル売り傾向となっており、GBPUSDのポンド高を別格にしても、AUD+NZD+CADと、コモディティ関連通貨の上昇が目立っている。GBPの上昇を主にしたこの流れが継続する可能性が高くなっている。

アジア市場で発表となった、中国の小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資と予想外に強い数字に加え、米中通商協議の第一弾の合意が成立し、中国経済の底入れ感を意識した流れへ。

一方、欧州市場で発表となった、欧州主要国のPMIは、 総じて製造業は弱く逆にサービス業は強い数字となった。また、英PMIはブレグジットの相場混乱を意識してなのか、製造業とサービス業PMIは予想外に弱い。

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17:15    FRN 12月 総合PMI・速報値=52.0(予想52.0 前回52.1)、製造業PMI・速報値=50.3(予想51.5 前回51.7)、サービス業PMI・速報値=52.4(予想52.1 前回52.2)→ 製造業は弱いがサービス業は強い

17:30    GER 12月 総合PMI・速報値=49.4(予想49.9 前回49.4)、製造業PMI・速報値=43.4(予想44.5 前回44.1)、サービス業PMI・速報値=52.0(予想52.0 前回51.7)→ 製造業は弱いがサービス業は強い

18:00    EUR 12月 総合PMI・速報値=50.6(予想50.7 前回50.6)、製造業PMI・速報値=45.9(予想47.3 前回46.9)、サービス業PMI・速報値=49.0(予想49.5 前49.3)→ 製造業は弱いがサービス業は強い

18:30    GBP 12月 総合PMI・速報値=48.5(予想49.5 前回49.3)、製造業PMI・速報値=47.4(予想49.3 前回48.9)、サービス業PMI・速報値=49.0(予想49.5 前回49.3)→ 全てで予想外に弱い

22:30    USD 12月 NY連銀製造業景気指数=3.51(予想4.0 前回2.9)、

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 ライトハイザーUSTR代表(正式に合意文書に署名する日程はまだ未定)
〇米中の「第1段階」の通商合意により米国の対中輸出は今後2年間に2倍近くに拡大する。
〇合意文書の翻訳や修正が必要なものの、合意は「完全に成立」した。
〇米中両政府は13日、「第1段階」の通商合意に至った。米国は対中関税の一部を引き下げ、中国は今後2年間に米農産物、工業製品、エネルギー製品の購入を約2000億ドル拡大する。
〇中国は米知的財産権の保護強化や、中国企業への技術移転の強要抑制、金融サービス市場の開放、為替操作の回避なども約束した。
〇米国は、15日に予定していた1600億ドル相当の中国製品に対する関税発動を見送る。同時に1200億ドル相当の製品に対する関税を従来の15%から7.5%に引き下げる
〇USTRと米財務省は、米交渉担当官が3600億ドル相当の製品全ての関税を半分に引き下げる提案を行ったとの報道について「完全に誤っている」と指摘。共同声明で「米国がそのような提案を中国に示したことはない」とした。
〇今回の通商合意では2500億ドル相当の中国製品への25%の関税が維持

中国国家統計局
〇経済は大きな下振れ圧力に直面

英財務省
〇英国をEUから離脱させる準備を全て確実に整えるため、EU離脱協定法案のクリスマス前の議会提出を政府が予定している

独連銀
〇ドイツ経済は2019年第4四半期に失速しつつある