2019/02/14

2019年2月14日(木曜)昨日13日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年2月14日(木曜)昨日13日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

米政府機関の閉鎖回避? 米中通商協議は不調に終わっても3月1日の期限は延長? 米CPIは予想外に底堅く、米株は上昇傾向を維持するも、ルビオ氏の「自社株買いにも課税する法案を準備」との報道に伸び悩むが、米債利回りは上昇傾向を維持し、為替相場はドル高へ! 

英CPIとPPIは予想より悪化、ユーロ圏鉱工業生産は予想外にマイナス幅が拡大。 NZD+SEKの上昇が目立ち、逆にJPYとEURの下落が目立ちGBPも弱い。結果NZDJPYは1.4%近く上昇へ。

NZ中銀は政策金利を予想通り据え置くも、「2019年を通じ20年までこの水準が維持される見通し」とハト派の期待を裏切り、NZDUSDはアジア市場で0.6727→0.6852まで続伸し、欧米市場を通じて伸び悩むも0.6800台を何とか維持。

スウェーデン中銀は政策金利を予想通り据え置くも、市場はよりハト派を予想していたため、SEK買いが強まり、EURSEKは109.5089を高値に欧州市場では10.4037まで下落、EURUSDの売り圧力の一因に。

EURUSDは、ユーロ圏鉱工業生産は前年比-4.2%と予想外に弱く、スペイン議会が2019年の予算案を否決、解散総選挙の可能性も高まり、財政悪化による独立問題の再燃など政局不安へ。アジア市場の1.1341を高値に欧州市場は1.1310をボトムで下げ止まっていたが、米CPIの発表を受け1.1300の大台を割り込み、1.1260台へと下落するも、現時点では前日の安値1.1258を何とか上回っている。

GBPUSDは、EU離脱合意案の修正案の審議が27日に延期される中、本当に選択肢はメイ首相の離脱協定案承認か3月29日の離脱期日延期のいずれかなのか? メイ首相本人は「3月29日のEU離脱を延期しても何の効果ももたらさず、延期したくないという政府の立場は変わらず、そのために現在努力している」とある。欧州委員会は「英国から離脱期限を延長する申し出は受け取っていない、期限延長は簡単にできず」とある。ユーロトンネルの接続を離脱後3か月延期する案等、期限まで離脱できない場合の対方策を検討。GBPUSDは(材料は不明!)欧州市場に入り1.2874→1.2958まで急伸するも続かずもとの水準に逆戻り。米国市場に入り1.2849まで下落するも、現時点では前日の安値1.2833をなんとか上回っている。

USDJPYは続伸傾向止まらず! アジア市場の110.42をボトムに、アジア・欧州・米国市場を通じて底値を切り上げ、現時点で111.01まで続伸。米株は上昇傾向を何とか維持し、米債利回りは上昇。110.75の底値感が強まり、111円台を維持することができるか?


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GBP    18:30    GBP 1月 消費者物価指数=前月比-0.8%(予想-0.7% 前回0.2%)、前年比1.8%(予想2.0% 前回2.1%)、コア前年比1.9%(予想1.9% 前回1.9%)、小売物価指数(RPI)=前月比-0.9%(予想-0.8% 前回0.4%)、前年比2.5%(予想2.6% 前回2.7%)、除くモーゲージ利払い(RPIX)前年比2.5%(予想2.3% 前回2.7%)→ 予想より悪化し前年比は2年ぶりの低い伸びだが、GBP売りは限定的

GBP    18:30    GBP 1月 生産者物価指数:(仕入れ・投入指数)=前月比-0.1%(予想0.3% 前回-1.0→-1.6%)、前年比2.9%(予想3.8% 前回3.7→3.2%)、(出荷・産出指数)=前月比0.0%(予想0.0% 前回-0.3%)、前年比2.1%(予想2.2% 前回2.5→2.4%)、コア前月比0.4%(予想0.2% 前回0.2→0.1%)、コア前年比2.4$(予想2.3% 前回2.5→2.4%)→ 予想より悪化するもGBP売りは限定的

EUR    19:00    EUR 12月 鉱工業生産=前月比-0.9%(予想-0.4% 前回-1.7%)、前年比-4.2%(予想-3.3% 前回-3.3→-3.0%)→ 予想外にマイナス幅が拡大するもEUR売りは限定的
USD    22:30    USD 1月 消費者物価指数=前月比0.0%(予想0.1% 前回-0.1→0.0%)、前年比1.6%(予想1.5% 前回1.9%)、コア前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、コア前年比2.2%(予想2.1% 前回2.2%)→ 前年比は前回より下回るも予想を若干上回り、コア前年比も前回と変わらないが予想を上回る

4:00    USD 12月 月次財政収支=-135億ドル(予想-110億ドル 前回-2050億ドル)

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【北米】
ムニューシン財務長官は、生産的な米中通商協議に期待、今のところ順調に行っている。

ムニューシン財務長官、米中閣僚級通商協議について、「生産的な会合」になることに期待。

CNN複数の情報源、政府機関閉鎖の回避のためにトランプ米大統領は署名するつもりだ。

共和党のルビオ氏は、自社株買いにも課税する法案の提出を準備。→ 米株の上昇が弱まり戻り売りの流れへ。

トランプ大統領は、政府機関が閉鎖になればひどいことになり、それは望まず。予算案に地雷がないか探っている。

トランプ大統領は、中国との協議は順調に言っていると思う。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は、年内一度の利上げが適切。金利は様子見ムードの中で喜んで辛抱できる。米GDPの2019年第1四半期は1.5%、2019年2.0%を上回る水準を予想。2019年・20年のインフレ率は2.0%を若干上回る水準を予想。

メスター・クリーブランド連銀総裁、FRBの現在の柔軟なインフレ目標は非常によく機能している。予想では景気後退はない。賃金の上昇はインフレを引き起こさず。すべての水準で雇用不足が見られる。

ボスティック・アトランタ連銀総裁、経済がどのように反応するか観察し待つ必要がある。2019年に1度の利上げを予想、2.5%の成長と1度の利上げは一致。中国とNAFTA見直しによる貿易の不確実性が現在のリスク。

【欧州】
英国のEU離脱交渉責任者であるオリー・ロビンス氏(12日)は、議会に残された選択肢はメイ首相の離脱協定案承認か3月29日の離脱期日延期のいずれか。

メイ英首相(12日)=EU離脱の期日を延期しても何の効果ももたらさない。離脱を巡る不確実性が解消するわけでも、これまでに政府がEUと合意した離脱協定の議会承認に近づくわけでもない

 欧州委員会(12日)、英国が欧州連合(EU)を離脱する期限までに合意できなかった場合、離脱後3カ月間、英仏海峡トンネルを経由した英・大陸欧州間の鉄道路線の接続を現行の条件で維持する計画

英国のバークレイEU離脱担当相は、メイ首相の離脱協定案受け入れか離脱の大幅な延期の間で選択を迫られるとの見方を否定。ロビンス英国のEU離脱交渉責任者の「議会に残された選択肢はメイ首相の離脱協定案承認か3月29日の離脱期日の大幅延期のどちらか」は違う。首相は3月29日の離脱を目指すとはっきり明言している。あいまいなまま離脱を延期しても誰の利益にもならない

メイ英首相=3月29日のEU離脱を延期したくないという政府の立場は変わらず、、そのために現在努力している。

スウェーデン中銀 金融政策発表=政策金利-0.25%の据え置きを決定、予想通り。  政策金利の見通しも据え置き、今年下半期の追加利上げを望むが、慎重に進めると表明した。インフレ率と成長率の予想はおおむね据え置いた。アナリストは下方修正されると予想していたため通貨クローナは、中銀の決定を受けて上昇。

スペイン議会、2019年の予算案を否決、解散総選挙の可能性が強まり政局不安が広まるリスクも。

【アジア・その他】
豪中銀で経済分析を担当するアレクサンドラ・ヒース氏は経済予測に関する会合で、小売売上高と消費が予想よりも弱かったことを受けて(2月5日 前月比-0.4%と、2017年12月以来の下げ幅)、国内経済に関する中銀の見方が変わり、成長予想の下方修正につながったと説明。労働市場は力強く、消費その他の経済活動指標とは対照的。賃金に関しては角を曲がり、成長率は直に持ち直すと中銀は確信している。住宅価格の下落に伴う資産への圧力は、こうした成長によって相殺される。

NZ中銀は政策金利1.75%を予想通り据え置く。2019年から2020年までOCRをこのレベルに維持する予定。①経済成長とインフレを支えるのに低金利は必要、②力強い世界経済からの追い風は弱まっている。。③経済成長は雇用創出を支えています、④インフレ率は目標中間値を下回る。いくつかのリスクを監視、全体的にこれらは公式のキャッシュレート(OCR)に対して均等にバランスが取れているように見える。これらのリスクのいずれかが顕在化した場合、インフレ率を年率2%の目標に確実に戻し、最大の持続可能な雇用を支援するために、OCRを変更する可能性も。


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