2019/02/07

2019年2月7日(木)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年2月7日(木)アジア・欧州市場序盤の動き

昨日の豪中銀のハト派への変化に続き、NY市場終了間際の6:45時に発表されたNZ雇用統計で、NZDUSDが急落し連れ安でAUDUDが下落。為替相場の変動はNZDUSDを除く概ね緩やか。

失業率が4.0→4.3%へ上昇、就業者数の増加は鈍く、予想外の悪化に、クロスでもNZDJPY、AUDJPYの下落幅が拡大している。オセアニア発の材料で相場が変動。

気になる、パウエルFRB議長の発言では、特相場変動の材料とならず。イエレン前FRB議長の発言では、「次の動きが利上げ、利下げのいずれの可能性もデータ次第」とどっち付かず。ただ、状況は2016年当時と似ているとあり、利上げが先延ばしする可能性も示唆。

本日は、21:00時 BOE金融政策委員会、21:30時 カーニーBOE総裁会見が控えているが、英景況感の悪化を示唆する以外なにが期待できるのであろうか? 

それと、昨日のトゥスクEU大統領の「英国のEU離脱を安全に実現させる計画を描くこともせずに離脱支持を言いはやした人たちは、地獄に落ちても当然なのではないかと思う」との発言。さらに、英テレグラフ紙は「メイ首相は自信のEU離脱案をめぐる2回目の採決を2月末まで延期する準備をしている。EU離脱を8週間延期する案について閣僚が密かに協議した」とあり、そちらの動きも気になる。

米国市場に入ると、来週にターゲットが絞られた米中通商協議。ムニューシン米財務長官と、ライトハイザーUSTR代表他が北京に向かうことになるが、どのようになるのか? その思惑が早くも相場の変動要因に。

アジア市場は、USDJPYは、NZDJPYの急落などのクロスでの円買いにも早朝は底堅く推移するも、仲値のタイミングに日本株も弱く109.73まで下落。株安も一巡し110.00まで値を戻すも、結局は狭いレンジ相場を続けているが、水準的に110円の大台に近く円安の流れが継続に思える。

GBPUSDは、BOE金融政策委員会、ブレグジットを巡る駆け引きにも、相場変動は小動きで、積極的に参加できる状況には思えず。アジア市場は1.2925~38のレンジで1.3000の大台を回復できず、強さ見られず。