2019/02/23

2019年2月23日(土)昨日22日、海外市場の動き

2019年2月23日(土)昨日22日、海外市場の動き

米中通商協議はさら通貨に関する最終合意に達し、さらに二日間協議を延長。中国は1.2兆ドルの米製品購入をコミットし、トランプ氏は本気なのか、早くも3月にフロリダの別荘で米中首脳会談の可能性を示唆。

FRB当局者からは相変わらずハト派発言が多数。米株は続伸、米債利回りは低下、WTIは上昇、VIXは続落。中国は「豪州産石炭輸入の禁止報道は誤り」と発表、米中通商協議の楽観的見通しと株高+原油高に、為替相場は前日値を下げたAUD+NZD+CADの買い戻しが主流で、JPY+GBP+EURは上下変動しながらも結局は元の水準近くへ逆戻り。

USDJPYは、相変わらず狭いレンジの動きながら、欧州市場で円売りが強まり一時110.90へ上昇し111.00の壁を試す勢いが続いたが、米債利回は低下傾向が続く中で、米国市場に入りドル売りへと変化、ただし、110.50台の壁は厚く黒田日銀総裁の「インフレの勢い失われれば当然、追加緩和策を検討、緩和強化に金利引き下げや国債買い増しなども選択肢」との報道にも、ムニューシン財務長官の「米中は通商協議の一環として、通貨に関する最終合意に達した」との内容はなにか? 気になり円売りは限定的で。110.56をボトムに下げ止まりながらも戻りも限定的。

AUDUSDは、1日を通じアジア市場の0.7083をボトムに米国市場では0.7150まで続伸。前日の下落の反動だと思われるも、中国外務省報道官は「豪州産石炭輸入の禁止報道は誤り」と発表、米中通商協議の報道は、協議の2日間さらに継続とトランプ大統領の楽観的発言、さらに、原油価格の上昇などもあり上昇傾向を維持するも、前日の高値0.72台まではまだまだ到達できず、楽観的になれない。

GBPUSDは、引き続き2月27日の採決はどうなるのか? 英EUの最終合意は? 市場では3月29日の期日の延長が期待されてはいるがどうなることやら。英与野党で離脱者が続出する可能も気になり、積極的に方向性を定め決め打ちすることはできず。欧州市場から米国市場にかけて一時1.3000を割り込み1.2968まで下落するも、米国市場に入り1.3080まで値を戻し引き続き1.3050近辺で推移。 

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◎トランプ大統領、中国の習近平国家主席と近く会談する見通し。米中首脳会談がフロリダの別荘で3月に実施する可能性がある。両国の通商問題について最終的に合意する可能性がある。協議に進展が見られれば、3月1日の合意期限を延長する可能性がある。
◎ムニューシン財務長官(ブルームバーグ)、閣僚級会談を二日間追加して交渉する。米中は通商協議の一環として、通貨に関する最終合意に達した→ CNY買が強まる。
◎米中通商協議(米CNBC)、米中は3月下旬に首脳会談で協議、中国は最大1.2兆ドルの米製品購入でコミットした。トランプ大統領が中国の習近平国家主席と3月下旬にフロリダ州で会談する可能性がある
◎黒田日銀総裁(朝日新聞)は、インフレの勢い失われれば当然、追加緩和策を検討、、緩和強化に金利引き下げや国債買い増しなども選択肢。
◎中国外務省報道官は、豪州産石炭輸入の禁止報道は誤り
◎バスガンドNZ中銀副総裁は、「銀行の自己資本増大が金融環境のタイトニングにつながり、利下げに向かう」との見通し。
◎英政府関係者(ブルームバーグ)、新たなEU離脱合意の議会採決、来週実施の可能性少ない。
◎ブレグジットを巡り、英政局混迷、「もし政府がEUとの合意のないまま離脱に突き進むなら、多数の閣僚が抗議辞任する」とメイ首相に警告した。


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CAD 12月 小売売上高=前月比-0.1%(予想-0.3% 前回-0.9%)、除く自動車前月比-0.5%(予想-0.3% 前回-0.6→-0.7%)→ 前月比は予想よりマイナス幅が減少するも、除く自動車は逆に予想よりマイナス幅が拡大。

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【北米】
トランプ大統領、中国の習近平国家主席と近く会談する見通し。米中首脳会談がフロリダの別荘で3月に実施する可能性がある。両国の通商問題について最終的に合意する可能性がある。協議に進展が見られれば、3月1日の合意期限を延長する可能性がある。

ムニューシン財務長官(ブルームバーグ)、閣僚級会談を二日間追加して交渉する。米中は通商協議の一環として、通貨に関する最終合意に達した→ CNY買が強まる。

米中通商協議(米CNBC)、米中は3月下旬に首脳会談で協議、中国は最大1.2兆ドルの米製品購入でコミットした。トランプ大統領が中国の習近平国家主席と3月下旬にフロリダ州で会談する可能性がある

クオールズFRB副議長、FRBはバランスシート縮小を1度終了して固定させることを検討している。頻繁な介入回避のためバランスシートを大きくして置くことを支持。いずれバランスシートからMBSを無くすことを支持。慎重な姿勢が正当化される。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は、バランスシート縮小には慎重になるべき。年内に保有資産の縮小を終わらせることで、準備の減少ペースを著しく落とすことができる。「正常化策が始まった当初、私はペンキが乾くのを見守るような(退屈な)政策になると約束した。実際それは緩やかで、ありきたりで、一辺倒な動きだが、最近の市場の関心ぶりを目の当たりにしていると、私は乾いたペンキの魅力を見くびっていたようだ」

ブラード・セントルイス連銀総裁は、金利がゼロを大きく上回る状態でバランスシートを縮小しても、マクロ経済への影響は軽微。

デイリー・サンフランシスコ連銀総裁、賃金上昇は警戒の方向に向かっていない。失業率が特定の水準に到達しても、インフレが急上昇するとは見ていない。フィリップス曲線はなお健在。

ウィリアムズNY連銀総裁は、インフレ率が金融当局の目標である2%に達しない状況が長年続いたことで、インフレ期待が下がった可能性があると懸念。中長期のインフレ期待の指標が低下するという憂慮すべき兆候が、ここ数年に幾つか見られるようになった。インフレ期待が高過ぎる、低過ぎるにかかわらず、縛りを解かれることについて、当局は無関心になるべきではない。

ボスティック・アトランタ連銀総裁、世界的な通商問題、およびブレグジットが、不透明要因。FRBの金融政策は交差点に差し掛かっている。金融政策は全体のサイクルの終わりに近い可能性がある。今年の先行きや次の金利操作については不透明。バランスシート縮小の市場への影響に注視。

【欧州】
英政府関係者(ブルームバーグ)、新たなEU離脱合意の議会採決、来週実施の可能性少ない。

ブレグジットを巡り、英政局混迷、「もし政府がEUとの合意のないまま離脱に突き進むなら、多数の閣僚が抗議辞任する」とメイ首相に警告した。EU残留派も離脱派も加わる議員団は、メイ首相がEUと再交渉した協定が下院で過半数の支持を獲得しない場合は、ブレグジットの延期などを求める代替案を支持するかもしれないと話している。

EU、トランプ大統領が自動車で攻撃するなら、キャタピラーとゼロックスを標的にする用意。

【アジア・その他】
黒田日銀総裁(朝日新聞)は、インフレの勢い失われれば当然、追加緩和策を検討、緩和強化に金利引き下げや国債買い増しなども選択肢。

中国外務省報道官は、豪州産石炭輸入の禁止報道は誤り

バスガンドNZ中銀副総裁は、「銀行の自己資本増大が金融環境のタイトニングにつながり、利下げに向かうとの見通し」との発言を受け、NZDUSDは0.6807→0.6758まで一時急落するも、徐々に値を戻す。

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