2019/02/15

2019年2月15日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年2月15日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

米国市場は3連休前の週末金曜。米経済指標は弱さが目立ち、米金利は低下し株価は軟調。それに、トランプ大統領が国家非常事態宣言をする方針も加わり、中国CPIとPPIは弱くデフレリスクを危惧、日経平均株価は1.13%安で終了。

米中閣僚級通商協議は「覚書」のとりまとめを模索とあるも成果は不明。ブレグジットではメイ首相が先にまとめたEU離脱協定案の修正を求める政府方針は市場の期待薄の中で反対多数で否決され、27日に持ち越しへ。

2月16日午前零時に、トランプ大統領は「国家安全保障や南部国境について」会見、そして、2月17日が米通商232条、自動車関係調査期限、どうなることやら。

※※※※※※※※※※※※※※※

USDJPYは、110.50の壁をいとも簡単に割り込み、円ベア派は撤退へ。他国とは異なり比較的強さを示していた米経済指標は弱さが目立ち、米金利も軟調に推移。テクニカルにも上値は失敗したことで、111円台の重さが再確認され、111.20~30を上抜けするまでは戻り売りで攻める市場参加者も増えることだろう。米中通商協議の最終日15日の結果待ちと、午前零時のトランプ大統領の会見も注目。それと、17日は米通商232条、自動車関係調査期限でどのような結論を出すのだろうか?

※※※※※※※※※※※※※※※

10:30    CNY 1月 消費者物価指数=前月比0.5%(予想0.5% 前回0.0%)、前年比1.7%(予想2.0% 前回1.9%)→ 前年比は予想と前回を下回る。

10:30    CNY 1月 生産者物価指数=前年比0.1%(予想0.3% 前回0.9%)→ 予想と前回を下回り、7か月連続で鈍化し2016年9月以来の低水準

13:30    JPY 12月 鉱工業生産・確報値=前月比-0.1%(予想-0.1% 前回-0.1%)、前年比-1.9%(予想-1.9% 前回-1.9%)→ 予想と前回と変わらず

13:30    JPY 12月 設備稼働率=前月比-1.9%(予想0.3% 前回1.0%)→ 予想と前回を下回る

※※※※※※※※※※※※※※※

米上下両院で政府機関再閉鎖を回避するための超党派予算案が可決し、トランプ大統領は署名する意向。ただし、メキシコ国境沿いの壁建設の費用として盛り込まれた予算は13.75億ドルでトランプ氏が要求している57億ドルを大きく下回った。

米報道官は、ホワイトハウスはいかなる法的異議申し立てにも十分準備
米下院議長は、トランプ氏が非常事態宣言なら法的異議申し立ての公算
サ-サンダース報道官は、米大統領は予算案に署名し、非常事態宣言へ
マコネル氏は、米大統領は予算案に署名し、非常事態宣言へ

2月17日が米通商232条、自動車関係調査期限。トランプ政権は、通商拡大法232条に基づき、自動車と自動車部品への追加関税賦課を検討。

※※※※※※※※※※※※※※※